席を譲る
昨日の帰りの電車内。
杖をついて立っている人を横目に、座って本を読んでいる人がいます。
「何故席を譲ってあげないんだ?」と思う方がほとんどだと思います。
この青いシャツのお兄さんの名誉?のために説明すると、彼は、この人が乗って来た時、すぐさま立ち上がって席を譲ろうとしましたが、杖をついた男性の方が固辞。
「どうぞ」「いえ、結構です。大丈夫です」が何度かやり取りされて。
そして最後は、「そうですか、それでは・・・」と、青いシャツのお兄さんは、笑顔で改めて席に座りました。
よく、せっかく勧めたのに断られたりすると、ちょっと気まずい雰囲気になりますが、この時の2人は笑顔でした。
詳細は分かりませんが、杖をついた人の右膝に固定するギブスのようなものが装着されています。
恐らく、この人は、座っても膝を直角にまで曲げられないのでは・・・。
この2人の間でアイコンタクトのようなものがあって、青いシャツのお兄さんも汲み取ったのではないかと・・・。
2人のあの笑顔は、こんなコミュニケーションの結果だったのかも。
杖をついた人は、私と同じ上野駅で下車しましたが、右膝はほとんど曲げずに歩いていました。
早く良くなりますように。
« 翁家和楽師匠の訃報 | トップページ | 最年長… »