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2014年9月18日 (木)

師匠と

扇子っ子連の稽古の後、師匠とお話しすることが出来ました。
まず、22日の「紀伊國屋寄席」で、師匠が「一分茶番」でトリを取るのですが、大阪出張のため、聴きに行かれないことをお詫び。Photo
次に、落語っ子連の三流亭仙三さん(杜の家頓平師匠)が、落語っ子連を退会されることになり、師匠も大変残念がっていること。
ご本人は、滑舌が悪く、噺の覚えも悪くなったと仰っていましたが、師匠も私も全く感じていませんし、師匠は、仙三さんが“演読”を実践されていたのを、とても高く評価されていました。
「ずっと演読は続けてもらいたいなぁ」と仰っていました。
早速、明日の東京落語会の会場でお会いするので、今日の師匠の言葉をお伝えしようと思います。
ところで、この“演読”というのは、私がやった読み稽古をご覧になった師匠が名付けられた稽古法です。
要するに活字を暗記するのではなく、読みながら極力感情や仕草を入れて行う稽古方法です。
師匠は、この方法を評価してくださり、多くの素人のお弟子さんたちに“演読”を勧めていらっしゃいます。
「師匠、今日初めて"一人酒盛"を通しでやりました」と申し上げると、「うん、分かったよ。"演読"がしっかり出来ていれば大丈夫だよ」と仰ってくださいました。
暗記して、表面的に流暢にやれば、一瞬は巧く感じますが、間が演者の本式・本息ではないから、薄っぺらなものになってしまいます。
それよりも、一つ一つの言葉を最後まで感情を込めて語る、それを受けた相手は、反応までに一瞬の間が出来る。
その方がずっと自然で、これが本式・本息と言うのでしょう。
「その通りだよ。それでいいんだよ」と師匠が仰いました。Photo_2
今トライしていることは間違ってはいないことが分かり、とても嬉しくなりました。
こんな時間や会話を大切にしたいと思います。

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