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2014年9月30日 (火)

心肺停止の状態

shadow御嶽山の噴火は、本当に痛ましい大惨事になってしまいました。
まだ、山頂付近に残された人たちの救助活動が難航しています。
警察が、多くの方が「心肺停止の状態」で発見されたと表現していますが、海外メディアでは、日本独自の表現だと説明。
噴火は海外メディアでも大きく取り上げられていますが、「心肺停止の状態」の報じ方は、大きく違っているそうです。
"cardiac arrest"や"heart and lung failure"などと英訳されており、いずれも日本語に直訳すれば「心肺の停止」ということ。
AFP通信は"cardiac arrest"を「医師が死亡を宣言する前に使われる」と説明。
ウォール・ストリート・ジャーナルは「死亡しているおそれがあるが、医療的に正式な死亡が宣言されていない」と補足しているとのこと。
"heart and lung failure"を使ったAP通信やワシントンポストは、「日本の当局による、医師が診断する前の遺体の慣例的な言い方」。
英語圏以外では、中国の中国新聞網が「無生命跡象(生命の兆しがない)」と書いており、生存にかなり悲観的な表現。
海外メディアは見出しで"At least 31 people believed dead(少なくとも31人が死亡したとみられる)"(AP通信)、"Mt Ontake rescue teams find 31 bodies(御嶽山のレスキュー隊が31の遺体を発見した)"(BBC)と断定的に書いており、心肺停止の状態と死亡が確認された人を一緒にカウントしている記事が多いそうです。
日本で心肺停止の状態とは、心音が聞こえない「心臓停止」および「呼吸停止」の状態を指し、死亡確認にはこの2つだけでは十分ではなく、「脈拍停止」「瞳孔散大」と合わせて4つすべてを医師が診断することが必要だそうです。
医師が宣言して初めて死亡が確定するそうです。
海外ではこうした手順が踏まれるとは限らないため、日本と大きな違いが出ているようです。
でも、こういう科学的、手続き的な根拠だけでなく、日本人が持っている死生観もある気がします。
いずれにしても、突然の事故に遭われ、尊い命を奪われてしまった方々のご冥福を祈らざるにいられません。

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