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2014年9月25日 (木)

「二番煎じ」か「蒟蒻問答」か

次の噺は何にしようかという・・・。
「二番煎じ」は、以前師匠と火の回りについて雑談したことがあり、登場人物も多く、仕草も猪鍋をつついたり酒を飲んだりも多く、難しいと思っていました。
江戸の名物と言われた「武士鰹大名小路広小路、茶店紫火消錦絵、火事に喧嘩に中っ腹」にちなんでいますから、演らない手はないでしょう。
Bangoya_s_2当時番小屋に番太郎がいて夜回りしていたが、ルーズなことから旦那衆が回ることになった。しかし、これも回らないことがあったので、役人が見て回った。
番小屋の旦那衆は、班を二つに分けて、交代で回ると寒い思いも少なくて良いので、私は先の班の長になって回ります、と言うことで 第一班が出掛けた。
寒(かん)の冷え込みは身に応えると言いながら歩き出した。
拍子木は寒くて袂で鳴らしている。
金棒は冷たいので紐を持って引きずっている。
「火の用心」の声も出ない。出れば、唄いになってしまうし、浪花節や吉原のやり方だと勝手なこと。
 番小屋に戻ると、炭を焚いて暖まり始めた。が、酒を持って来る者や猪肉を持ってくる者がいる。酒は土瓶に入れてお茶だと燗をし、猪肉はネギと味噌で鍋にした。旨そうに飲んで鍋を突いている。だんだんと酔いも回って気分も最高。
バン、と聞こえた。
「横町の犬が匂いを嗅ぎつけてきたんだよ」。
「バン番」、「シッシッ、うるさい犬だ」。
「番番」、「あっ、いけねェ。お役人だ」。
「そこをお開けよ。ご苦労様です(ろれつが回らない)」
「回っているか」
「只今戻ってきました。今、次の番が回っています」。
「番番と言ったら『シッシッ』と言ったのは何だ」
「あれは惣助さんで・・・」「およしよ、 私の名前を出すのは」
「『シッシッ』とはシ(火)が起こっているかと聞いたのです」。
「土瓶のような物をしまったが・・・」、「あれは惣助さんで・・・」
「およしよ、私の名前を出すのは」
「風邪で咳き込んでいる者がいるので、風邪の煎じ薬をいただいておりました」
「拙者も風邪を引き込んでいるから」と所望し、煎じ薬を飲み干した。
「先ほど鍋のような物を片づけたが、アレは何だ」
「あれは惣助さんが・・・」、「およしよ、私の名前を・・・」。
ではと言うので、股下から鍋を出して、振る舞った。
煎じ薬といい、口直しといい、結構なものだから毎夜持参しろと言う。
何杯もお替わりをされた。残りが気になったので、「これでお終い」だと断った。
「なに!無い。仕方がない。拙者もう一回り回ってくる間に、二番を煎じておけ」。
 Kokoro241_fig9_2一方、「蒟蒻問答」は、落研の創設者である「麻雀亭駄楽」師匠の十八番だったそうで、草創期の先輩方のレジェンドになっている演目のひとつ。
先輩方から「駄楽さんのは素晴らしかった」と絶賛の嵐だったので、幻の高座に遠慮していましたが、ちょっとチャレンジしてみようと思いました。
駄楽師匠が急逝されて、今年の12月で8年になります。
そろそろ解禁させていただこうと。
仕草オチに挑戦です。
上州安中のこんにゃく屋・六兵衛の家にやっかいになっている八五郎が、遊んでいても仕方がないと村の薬王寺の和尚になりました。
ところがお経も読めず、朝から酒ばかり飲んでいます。
そこへ越前の国、永平寺の修行僧である沙弥托善(しゃみたくぜん)が禅問答を申し込んできました。
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問答などできない八五郎は、自分は使い走りの者で大和尚[位の高い僧]は留守だとうそをつきます。
しかし、托善は大和尚が戻るまで、何度でもやってくると言って帰って行きました。
そこで八五郎は寺男[寺の炊事や雑務を行う者]の権助と夜逃げの準備を始めたところ、六兵衛がやってきて、自分が大和尚となって問答の相手をすると言います。
翌日、六兵衛と托善が問答を始めますが、六兵衛は黙ったまま。
托善は六兵衛が無言の行[無言を続けることにより精神を鍛える修業]中だと思い込み、手振りで問答をします。
六兵衛も手振りで答えました。
托善はその答えに驚いて逃げ出します。
教養のある托善は、六兵衛の答えが禅の教えを示したものと感心したのですが、六兵衛は自分が売るこんにゃくにケチをつけていると思って答えていただけでした。

さて、どうなりますことやら・・・。

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