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2014年8月23日 (土)

上方落語の戦後史

読み応えのありそうな本です。
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http://www.nikkei.com/article/DGXDZO75896790Q4A820C1NNK001/
昭和20年代半ば、上方落語滅亡の危機に瀕し、4人の若手が立ち上がる。
のちの四天王――六代目松鶴、米朝、五代目文枝、三代目春団治である。
復興への努力と苦難、その後の隆盛までの道のりを、四天王を軸に師や弟子も絡めながら、豊富な資料に基づき詳細に綴る。
読み物としても面白い、著者渾身の上方落語の戦後通史。

上方落語は、昭和に入ってから漫才の台頭に押され、衰退の一途。
追い討ちをかけるように
、戦後間もなく、古老が相次いで死去。
「上方落語は滅びた」といわれる危機的状況を迎えました。
その時に立ち上がったのが、後に四天王と称される六代目笑福亭松鶴、桂米朝、五代目桂文枝、三代目桂春団治でした。
彼らは切磋琢磨して芸を磨き、落語会を開くため奔走。
古老たちに頼みこんで稽古をつけてもらうなど、古典落語を継承する努力も怠らなかった。やがて、実力を身に付けた彼らは人気を博し、弟子入りする若者も次第にふえて行く。
戦後の上方落語復興への努力と苦難、今日の隆盛への道のりを、四天王を軸に周辺の落語家・興行師らも絡めて丹念に綴る。
落語資料をひもときながら、六十年の歩みを活き活きと描き上げた、著者渾身の落語通史。

戸田学著・岩波書店刊・4968円。560ページ。

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