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2014年8月31日 (日)

延長50回

1週間で約1000球・・・・。
もう一つの甲子園、高野連が主催する全国高校軟式野球選手権大会・準決勝で、中京高校と崇徳高校が、4日間、延長50回に渡って試合を繰り広げました。
軟式高校野球では、延長は15回で打ち切ってサスペンデッドゲーム(一時停止試合)となり、翌日にその続きを戦うというルールとなっているために、このようなことが起こったそうです。
昔なら、武勇伝で称賛されたかもしれません。
勿論、球児たちには何の罪もなく、否、その比類なき頑張りには心から敬意を表します。
しかし、私が納得が行かないのは、こんなに非常識とも言える試合を続けさせた大人たちに対してです。
こんなことをさせていたら、高校生の身体が壊れてしまうのではないかということ。
何か、新入生に酒を無理強いし、必死になって杯を空ける後輩を褒め、酒の席での不祥事には免罪符を与えると言う、古い日本の慣行、気合と根性至上主義そのもののような気がします。
とても「大会のルールだから」では済まないと思うのです。
前日やこの後の決勝戦も含めて、6連投なんて言う愚挙に至ろうはずがありません。
この点は、今回のやり方は正しくないと思います。
試合後に、4日間で689球を投げ抜き、延長50回で力尽きた崇徳のエースは、試合後、「みんなには言えなかったけど、疲れていた」と明かした通り、疲労は頂点に達していました。
「体が言うことをきかなかった」とも。当たり前です。
ところで、今までも疑問だったのですが、「延長50回」という表現も変だと思います。
レギュラーイニング9回をやって勝負がつかない時に延長イニングを行うんですから、10回の表と裏は、「延長10回」ではなく、「延長1回」と言うのが正しいと思います。
従って、「延長50回」ではなく、「50イニング延長41回」だと思うのですが・・・・。
地下鉄はどこから入れたのかという疑問と同様、考え始めると、眠れなくなってしまいます。

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