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2014年8月14日 (木)

京須さんの小三治師匠評

pen演芸評論家の京須偕充さんが、日本経済新聞で、池袋演芸場8月上席の小三治師匠の芝居についてコメントされています。
http://www.nikkei.com/article/DGXDZO75302590W4A800C1BE0P01/
8月上席、東京・池袋演芸場の昼の部は恒例で柳家小三治がトリを務めている。
今年は落語家3人目の人間国宝認定後の最初の連続高座なので超満員のスタートとなった。

こぢんまりとしたここなら生きた宝を目前にし得る。
それが殊更の魅力だが、ご当人は至って淡々としていて、初日(1日)はまくらもあっさり。
だが、得意ネタの「天災」を30分以上かけてゆったり演じた。

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50代までの小三治は、この非常識と陳腐な常識との対比を鮮明に、個性たっぷりに描き上げて爆笑を誘った。
近年は2人の人物を遠く離れた者同士にはしない。
一見両極にあるが、愚かなる者人間は似た者同士。
常識も非常識も、賢人も愚者も、せいぜい1枚の紙の裏と表にしか過ぎない――。
そんな思いで噺を織り上げているようだ。

架空会話の生むギャグ性の笑いよりも人間の実在感豊かな面白みが味わえる。
爆笑するより数日後にも思い出し笑いをしそうな至芸だ。

・・・と、ここまでは、小三治師匠についてのコメント。
この後が物凄い。
有形の国宝は全て作り物だが、芸という無形の宝は作りが目に付くようではまだ最上級ではない。
芸は芸当ではないから、上手だ、見事だというだけでは不足がある。
芸にこと寄せて自己を主張する落語などはもっと下。

そして、最後は小三治師匠を褒めています。
平成の今も茶飲み話のような自然体の落語が聞ける。
柳家小三治にのみの現代の奇跡というべきか。

・・・なるほど、

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