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2014年8月19日 (火)

超スローボール

某テレビ局の元アナウンサーが、甲子園で某高の投手が、計測不能の超スローカーブを投げたことに対し、ツイッター上で「世の中をなめた少年になっていきそうな気がする」とコメントしたそうです。
「スローカーブ…ダメとは言わないが、少なくとも、投球術とは呼びたくない。意地でも。こういうことやってると、世の中をなめた少年になっていきそうな気がするが・・・」とツイートしたそうで。G20140817008762430_thum
ところが、これに「緩急をつけることは投球術」、「スローボールを投げると世の中をなめた人間になるのか?」などと批判が殺到してツイッターが炎上。
この某元アナ、慌てて「言葉が足りない部分と、逆に余計な部分がありました。投手とその関係者の目には触れていないと思いますが、不快な思いをさせたことお詫びします。ごめんなさい。なお当該ツイートは削除しました」と謝ったそうです。
「言葉が足りていません。そして、使う言葉を決定的に間違えました。『世の中をなめた』はまったく“余計”でした。言い方はほかにいくらでもあったのに」と反省。
大リーグのダルビッシュ投手は、「スローボールかスローカーブかが投球術ではないという話があると聞きました」とし、「自分としては一番難しい球だと思ってます。言ってる人はピッチャーやったことないんだろうなと思います」とコメントしたそうです。
ダルビッシュも、超スローカーブを1試合に1球ほど投げており、今夏のオールスターでも投げてファンの心をつかんでいます。
ダルビッシュのスローカーブは、ただ遅いだけではなく通常と同じ腕の振りにもかかわらず、球速が出ないから打者は戸惑います。
球を抜くように投げ、それでいて両サイドに制球するには、非常に高い技術が要求されるものだそうです。
・・・確かに、オジサン世代が見ると、「真面目にやってるのか」、「ふざけてるんじゃないか」とか「相手をなめてるんじゃないか」と思うかもしれません。
言われた本人は「自分の投球スタイルで、勝つためにやっている。(周囲の評価は)気にしていない」と話しているそうです。
実に立派なコメントだと思います。
オジサンたちの常識で判断して、決めつけてはダメでしょう。
とにかく現代は多様化(ダイバーシティ)の時代ですから、自身の固定観念や決め付けはご法度です。
実は私も、よく新作落語や若手の破天荒さを見るのと同様、ややネガティブに感じましたが、そこは一息飲み込みました。
作戦として、球種として役に立たないなら自然に消えて行くでしょうし、効果的であれば認知されて行くものなのでしょう。
お笑いも観客から受ければ良いのでしょう。
が、最終的には品が良くなくては残らないと言うことです。

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