三越落語会
落語ってこんなに楽しかったんですね。
師匠がトリを取るというので、ダメ元でプレオーダーに申し込んだところ、まぐれで当選したものです。
イープラスで申し込んでファミマで発券しましたから、残念ながら、三越劇場の窓口で購入するオリジナルのチケットではありませんが、席は【1階3列10番】という、ベストポジションでした。
いつも誘っている「Ⅰさん」の都合が悪いというので、何度か「お江戸あおば亭」に来てくれている、会社の若手の同僚に付き合ってもらいました。
彼は、プロの噺を生で聴くのは初めてだそうです。
初めての落語鑑賞が三越落語会というのは、実に贅沢です。
三越落語会は、セレブ(高齢)な固定客が多いのと、開演時刻が6時と早いので、最近はずっとご無沙汰していました。
手元の記録によりますと、2年前の6月に「納涼寄席」に来て以来です。
でも、これは本編ではなく、日中に開催される企画公演。
この時も、「久しぶりに来た」と書いてありました。
そうだ、劇場の脇の階段の踊り場で、当日のトリだった林家たい平さんに付いて来ていた、林家あずみさんに会って感激した日です。
プログラムを見てください。
◇ 権兵衛狸 三遊亭真窓輝
◇ 四段目 林家正雀
◇ 小間物屋政談 桂歌丸
◇ 品川心中 金原亭馬生
◇ 叩き蟹 三遊亭圓窓
師匠がトリをお取りになるのはともかく、演目の素晴らしさ。
窓輝さんの権兵衛狸以外は、落語会でトリが取れる演目ばかり。
最前列から3番目の席で、まさによそ見ひとつせず聴かせていただきました。
特に、病気で入院されていた歌丸師匠の高座を、これまた久しぶりに拝見できたのも、望外の喜びでした。
まだ歩くのが大変ということで、仲入り前に「板付き」で高座へ。
年齢を隠せない所もありますが、声には張りがあり安心しました。
一緒に行った同僚は、歌丸師匠の本物が見られて大喜びでした。
仲入りの時に、車椅子で三越を後にされました。
正雀師匠よかったです。
今まで聴いた中でも一番良かった。
やはり芝居の噺はピカイチですね。
これは、我々には到底まねの出来ない領域です。
馬生師匠も乗っていました。
長講の演目が続くので、短めの品川心中でしたが、分かりやすくて明るくて。
師匠は熱演でした。
笑いの少ない噺ですが、観客が身を乗り出すように聴いている。
これが、人情噺の醍醐味なんですね。
それにしても、今日ご出演の師匠方は、全員が綺麗で上品な噺家さんでした。
これもまた、三越落語会ならではなのかもしれません。
堪能しました。勉強になりました。
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