「米朝落語全集 増補改訂版」
人間国宝の桂米朝師匠の「米朝落語全集 増補改訂版」(創元社)全8巻が完結し、ご長男の桂米團治さんが会見したそうです。
米朝師匠と言えば、先月おかみさんが亡くなったばかり。
「さすがの米朝も泣いてましたね。感情を表に出さない人なんですが」と米團治さん。
そりゃぁ当然ですよ。
この「全集」は上方落語では最大規模で、33年ぶりに大幅増補、大改訂されたものです。
第八巻には初公開の写真や昭和20年の病床日記なども収められていて、「内容は濃いですね。米朝は落語を文学にした人。読むだけで映像が見えてくるように作ったつもり。第一級の資料だと自負しています」と米團治さんはPRしています。
さらに米團治さんによれば、全集の増補改訂を経て「(米朝師匠は)下品なのを嫌いますね。艶話は好きなんですけど。だからうどんを食べる噺はないです。構成に無理があるのも嫌う。」と・・・。
やはり、米朝師匠も「品」を重んじていらっしゃるようです。
上方落語と言えば、とにかく笑いが取れれば・・・というイメージがありますが、決してそんなことはないということですね。
「米朝は落語を文学にした人だと思う。」というのが印象的でした。
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