「笑点」の強さ
林家木久扇師匠の喉頭がん公表を受けて、長男の林家木久蔵さんが、「ステージ2で転移はなく、声帯にも問題はない。10月に復帰します」とコメントされたそうです。
木久扇師匠は、声が出しづらいものの、普段のような冗談を飛ばすなど明るい様子だそうです。
8月下旬まで約6週間、ほぼ毎日、通院して放射線治療を受けるそうです。
それにしても、大喜利メンバーが交代しても、相変わらず「笑点」の視聴率は好調だそうです。
ビデオリサーチによれば、関東地区では、7月6日は16・1%、13日は14・5%。
固定客は離れていない。
客層の中心は高齢者。
病気ネタや入院ネタはテッパンともいえます。
壇上での応酬が、高齢者層に支持されているのでしょう、とはマスコミ関係者。
また、「笑点」が長期にわたって看板番組の座を維持できているのは、大いなるマンネリのおかげだという関係者もいるようです。
日本人は<いつものパターン>を楽しむ傾向があって、笑点は家族そろって安心して見ることができる。
制作サイドも、<何も変える必要がない>と自信を持っています。
また落語家にとっては、笑点のメンバーになっただけでステータスというほど特別視されている番組。
まだまだ続きますよ。
落語ではないのですが、一部の落語ファンは批判的ではありますが、落語という芸能があるというメッセージは、広く伝えられていると思います。
考えてみると、寄席や寄席芸も、大いなるマンネリが魅力のひとつでもあります。
先日亡くなった、太田家元九郎さんの津軽三味線漫談もそうでした。
でも、いつ聴いても楽しかった。