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2014年7月 5日 (土)

人の気持ち

就職活動中の女子学生の厳しい日々を題材にした東京ガスのテレビCM「家族の絆・母からのエール」編が、今年2月1日の放送開始から1カ月足らずで打ち切りになったことが話題となっているそうです。
http://www.youtube.com/watch?v=_h3as7hFQxo
当時、就活生やその母親とみられる人から「リアルにできていて心が痛む」などのクレームが寄せられ、そうした声などに配慮したためだそうです。
最近になってツイッターなどでこの打ち切られたCMが話題となり、「感動的。見て泣いてしまった」など、打ち切りに疑問を呈する声も上がっているとか。
私も、改めて映像を視聴してみました。
CMは、就活中の女子学生が主人公。
志望企業から何十通もの「お祈りメール」(不採用通知、末尾に他社への就職活動の成功を祈念する文が付くことからこう呼ばれる)をもらった末に、ようやく最終面接までこぎ着けた企業からも「お祈りメール」が届く。
近所の公園のブランコにぼんやり座っていて、母親に背を押されて号泣。
母の作った鍋焼きうどんを食べ、翌朝、スマホに「まだまだ」と打ち込んで再び就活に飛び込んでいくシーンで終わる。

東京ガスには、CMの放送期間中、「心が痛む」など批判の電話が数件寄せられたそうてす。クレームの件数は多くはなかったものの、2月は就職活動が本格化している時期でもあり、就活生の心情に配慮したものでしょう。
この映像が映画やドラマ作品であるならば、なかなか優秀な作品と評価されるのでしょうが、CM映像と言うことになると、作品を選んで視聴している訳ではないのですから、ちょっときつい・辛い内容だと思います。
採用する立場にある者としても、映像の中に出て来る面接担当者は悪者っぽい演出になっていて、あまり愉快ではなかったし。
CMという観点からは、人の気持ちには配慮した方が良いと思いました。

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