鰻の蒲焼き
蒲焼きの「かば」って何だろう?
信頼できる「落語辞典?」では、鰻を特製のタレをつけて焼いたらバカに美味い!バカに美味いからバカ焼きと言うようになった。
えっ?それじゃ蒲焼きにならないでしょう?
バカ野郎、引っくり返さないと焦げるだろう、だからカバ焼きだ。
・・・これって、説得力があると思うんですが。
土用の鰻が流行りはじめたころは、まるごとを筒切りにして、串に刺して焼いたそうです。
その形が植物の蒲(がま)の穂の形に似ていたことから、「蒲焼」と呼ばれたのが語源だといわれているそうです。
そう、あの因幡の白うさぎ。
毛皮を剥がされたうさぎが蒲の穂の花粉を身に付けた蒲です。
その後、鰻を裂いて開いた身に串を刺して焼くようになり、「筏焼」と呼ばれたりしたようですが、筏焼より蒲焼が一般化して今に残っているという説が有力だとのことです。
ところで、今「江戸前」といえば寿司を思い浮かべますが、江戸時代には江戸前といえば鰻だったようです。
浅草川や深川周辺で、鰻がとれたようです。
江戸の生活排水は、米のとぎ汁や野菜くずが豊富で、栄養価が高く、それらが流れ込む濠や河口付近は、まるまると肥えた上質な鰻がとれたということです。