四万六千日、お暑い盛り
黒門町の八代目桂文楽師匠の「四万六千日、お暑い盛りでございます」という台詞が、鮮明に浮かんで来ます。
入谷鬼子母神の「朝顔市」に続いて、明日9日と10日は浅草寺の「ほおずき市」です。
下町に夏の訪れを告げる「ほおずき市」、発祥は、愛宕神社の千日詣の縁日なんだそうですが、今や「ほおずき市」といえば浅草寺というイメージを持ってしまいます。
ところで、ほおずきは買って帰ってどうするのかと思っていました。
専ら観賞するだけの植物だと思っていたのですが、平安時代より鎮静剤として利用されていたそうです。
愛宕神社の縁日でも、ほおずきは「薬草」として売られていました。
当時は、煎じて飲むと、子供のかんの虫や夜鳴き、大人の癪(原因が分からない疼痛を伴う内臓疾患)に効くとされていました。
現在でも、咳や痰、解熱、冷え性などに効果があるとして、ほおずき(全草)を煎じて飲む風習がある地方が存在するそうです。
・・・でも、今年のほおずき市は、台風でどうなることやら。