白い雨
「富士山に笠雲がかかると雨になる」。
昔からの土地の言い伝えとしてよく言われていました。
科学的にも根拠があるそうです。
「白い雨が降ると蛇(じゃ)抜けが起こる」。
今回の大雨で大きな被害を受けた長野県南木曽町では、たびたび起きる土石流を「蛇抜け」と呼び、白く視界が遮られるほどの雨に注意を促して来たそうなのですが・・・。
南木曽町は、昔から地元の人が「蛇抜 け」と呼ぶ山津波(土石流)に襲われてきた。
現在でも蛇抜沢、押出沢、蛇抜橋などの過去の災害を物語る地名が数多く残っており、沢筋には大転石がやたらに目につく。
同じ沢に山津波が40年に1度ずつやってくると言う。
明治以来、人々の脳裏に残っている災害はおよそ19回。
中で最も大きかったのは明治37年7月(死者39人、流失家屋78戸)、次いで昭和28年7月(死者3人、流失家屋8戸)など。近年は昭和40年7月、昭和41年6月(重軽傷者10人、家屋全壊流失38棟など)の災害がひどかった。
これらの災害は、ほとんどが6月下旬から7月上旬にかけての梅雨前線豪雨がもたらす土石流によるものである。
伊勢湾から流入する暖湿空気が、前線上の積乱雲を発達させ、集中豪雨を降らせる。
わずか直径約15㎞の狭い範囲に降る局地豪雨で、かつ山岳地形のため気象レーダーで探知するのが難しい。
・・・専門家が指摘していたことが当たってしまいました・・・。
昔からの言い伝えは、科学を超えた、実体験から来る説得力があるものです。
人間は、自然には勝てないということを、改めて思い知りました。
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