傍若無人
地下鉄の優先席に、こんなふうに足を投げ出して座っている若者・・・。
これでは、身体の不自由な人や高齢者が座ることすら出来ません。
通路を歩く人にも、投げ出した足が邪魔になって危険です。
江戸しぐさを伝授したいのですが、どうやら日本人ではなさそうです。
それから、大きなタブレット端末で、一心不乱にゲームに興じているバカ者・・・。
とにかく画面が大きいから、隣に座っていて、チラチラと眼に喧しい。
こんなもの電車の中でやって、何か、いいことでもあるのでしょうか?
とにかく、周囲のことは全く視野に入っていないようです。
「江戸しぐさ」というのは、江戸商人のリーダーたちが築き上げた、上に立つ者の行動哲学です。
よき商人として、いかに生きるべきかという商人道で、人間関係を円滑にするための知恵でもありました。
江戸時代は、260年以上もの間、戦争のない平和な時代が続きました。
その平和な安心な社会を支えたのが「江戸しぐさ」という人づきあい、共生の知恵だと言われています。
今の時代、商人に限らず、品格のある行動のベースとして、とても大事な要素だと思います。