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2014年5月 4日 (日)

堀之内

落語を始めた頃、この噺を聴いて腹を抱えて笑ったものでした。

粗忽者の亭主。
片方草履で、片方下駄を履いておいて、「足が片っぽ短くなっちまった。薬を呼べ。医者をのむ」と騒いだ挙げ句、「片方脱げばいい」と教えられ、草履の方を脱ぐ始末。
なんとか粗忽を治したいと女房に相談すると、信心している堀の内のお祖師さまに願掛けをすればよいと勧められる。
出掛けに子供の着物を着ようとしたり、おひつの蓋で顔を洗ったり、手拭いと間違えて猫で顔を拭き、ひっかかれたりの大騒ぎの末、ようやく家を出る。
途中で行き先を忘れ、通りがかりの人にいきなり「あたしは、どこへ行くんで?」
なんとかたどり着いたはいいが、賽銭をあげるとき、財布ごと投げ込んでしまった。
「泥棒ッ」と叫んでも、もう遅い。
しかたなく弁当をつかおうと背負った包みを開けると、風呂敷だと思ったのがかみさんの腰巻き、弁当のつもりが枕。
・・・家へ帰って戸を開けるなり「てめえの方がよっぽどそそっかしいんだ。枕を背負わせやがって。何を笑ってやんでえ」とどなると、「おまえさんの家は隣だよ」。
「こりゃいけねえ」と、家に戻って「どうも相すみません」。
かみさん、あきれて「お弁当はこっちにあるって言ったのに、おまえさんが間違えたんじゃないか。腰巻きと枕は?」
「あ、忘れてきた」・・・。
これから、息子の金坊を銭湯に連れて行くのですが、ここでまた一騒動・・・・。
粗忽者は、落語国のヒーローの一人です。
こういう人でも、堂々と暮らして行くことが出来るのです。
今日の落語徘徊は、落語の原点を思うものになるかもしれません。

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