噺のここんとこ
師匠のブログの熱いところ・・・。
落語っ子連の稽古で越児の[芝浜]を聞いてて、主人公が河岸へ行って、女房に一刻早く起こされてことに気が付き、「帰って女房をひっぱたいてやろうかな」という言葉にちょいと引っ掛かった。
越児に「主人公の酒の飲みぷりはどうなの?」と問うと、「酒乱ではありません」と言う。
「だったら、暴力の影を窺がわせるような語彙は危険」と伝える。
この噺の既成の落ちを保持するのなら、言葉の選択をすべきだ。
しっかりした利口な女房だったら、主人公に依存症の気があるとすると、酒は勧めないはずだ。
・・・舞台設定、感情移入の最たるところだと思います。
こういう何気ない台詞に潜む不整合をチェックして、会話を作り上げないと、登場人物のキャラクターが多重人格になってしまうと言うことなんです。
« 「第7回お江戸あおば亭」アンコール | トップページ | 皐月の落語徘徊 »
「師匠」カテゴリの記事
- 稽古をした演目(2020.09.09)
- 「Skype稽古」の準備(2020.04.20)
- Skype(スカイプ)(2020.04.16)
- 靴下でもマスクを(2020.04.16)
- コロナ疎開?(2020.04.07)