難問
寝蔵師匠からOBのMLに以下の情報。
今朝の朝刊に、全国学力テストの問題が掲載されています。
なんと、中学国語Bに落語の問題が出ています。
「目黒のさんま」のあらすじと、上手、下手の説明があり、
問題は
・演者は顔をどちらに向けて話しますか
・「これがさんまか、、、、」のところを、あなたなら、どう演じますか
五十字以上八十字以内で書くこと 等々、、、、
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140423-00000098-san-soci
中学国語のB問題(活用力)では、題材として落語が初めて取り上げられた。
演目「目黒のさんま」のあらすじや落語家のしぐさなどを紹介した後、ある場面で自分ならどう演じるかを考えさせる出題も。
同研究所の勝野頼彦・教育研究情報センター長は「古典落語は現在も広く親しまれている伝統芸能であり、当時の文化や生活を想像することもできる。落語は、わが国に長く伝わる言語文化についての関心を高めるうえで適した題材」と出題の意図を説明する。
そして、さらに寝蔵師匠から・・・、
さて、あなたは、落語研究部OBとして、何点とれますか?
不合格者は、OB会名簿から削除、、、、???
オヨヨ・・・。
昔の御身分の高い方々は、下々の庶民の生活はご存じありません。
ですから常々少しでも知りたいと思っております。
天候に恵まれた初秋の日。
お殿様がご家来を連れて、目黒不動参詣をかねての遠乗りにでかけました。
目黒(その頃、江戸の郊外だった)に着かれたのはお昼近くのことでした。
近くの農家から、秋刀魚を焼くいい匂いが漂っております。
その時、ご家来が「かような腹ぺこの折りには、秋刀魚で一膳茶漬けを食したい」といったのを聞きつけたお殿様、「自分もぜひ秋刀魚というものを食してみたい」とご家来に所望した。
さあ困ったご家来衆。
「秋刀魚とは下魚でございますゆえ、お上のお口にはいりますような魚ではございません」
といったものの、お殿様のお言いつけではしかたがない。
何とか農家のおじいさんに頼んで焼いた秋刀魚を譲ってもらうことにした。
お殿様は、生まれてはじめての秋刀魚がすっかり気にいられた。
お腹が空いていたことも合わさって忘れられない味になってしまった。
ところが屋敷に帰っても、食卓に秋刀魚のような下魚は出てこなかった。
ある日のこと、親戚のおよばれでお出掛けになりますと「なにかお好みのお料理はございませんでしょうか。なんなりとお申し付けくださいまし」というご家老の申し出に、すかさず秋刀魚を注文した。
親戚は驚いて、日本橋魚河岸から最上級の秋刀魚をとり寄せた。
このように脂が多いものをさしあげて、もしもお体に触っては一大事と、十分に蒸したうえ、小骨を丁寧に抜いて、だしがらの様になった秋刀魚を出した。
「なに、これが秋刀魚と申すか。まちがいではないのか?
たしか、もっと黒く焦げておったはずじゃが・・・」
脂が抜けてぱさぱさの秋刀魚がおいしいはずがありません。
「この秋刀魚、いずれよりとりよせたのじゃ?」
「日本橋魚河岸にござります」
「あっ、それはいかん。秋刀魚は目黒にかぎる」
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