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2014年4月 5日 (土)

第8回千早亭落語会

定刻の午後2時に「第8回千早亭落語会」が開演。
まずは、恒例の会長の三十一さんから軽妙なご挨拶。
この時点では、まだまだ空席も多く、会長も「回を重ねる度に来場者は減るものですが」なんて言っていました。

師匠からも一言ご挨拶いただきました。
今から4年前に、この会館でのカルチャー講座からスタートした第1期生ですから、師匠にも嬉しい連のはずです。

さて、いよいよ開演。
今回は、出囃子などは全ておまかせしましたので、千早亭だけでなく、あおば亭や三流亭を通じて初めて、客席の最後列で、全員の高座を聴くことが出来ました。
開口一番は、小学校の図工の先生の「美画(びかく)」さん。
今回は小噺ですが、関西の出身なので、師匠からの誘導で、上方弁での小噺も披露しましたが、師匠が「品がないねぇ」と仰っていました。
全く同感でした。

続いて、同じく新メンバーで、同じく小学校の図工の先生だという「工三(たくみ)」さん。
小学校の先生が顎鬚を生やしているというのは、私にはやや違和感があるのですが、時代の流れなのでしょう。
師匠の落語の授業のご縁で、以前演ったことがあるという「半分垢」でご機嫌をお伺いです。
とは言っても慣れない高座ですから、身体も口調も固いのは仕方ありませんが、さすが先生2人は、人前で話すことへの抵抗はなさそうです。

屏風さんは師匠の創作「座禅の遊び」。
相変わらず渋い、年輪を感じる語りは、師匠からの上下のご指導なども何のその、マイペースながらの噺に仕上げました。
稽古の最初の頃は、長い噺をカットして作り上げるのに苦労されていました。

千早亭で死神や幽霊ものと言えば・・・「百人(ももと)」さん。
今回も、「へっつい幽霊」ならぬ「火鉢の幽霊」です。
師匠から、へっついは現代には分からなくなってしまったからと言われ、長火鉢にしたというものです。
・・・長火鉢も、へっついほどではないにしろ、分からなくなりつつあると思いますが・・・。
まぁ、いいか。
今回は、いつものコミカルなものと異なって、やや噺作りにご苦労されていたようでした。

今日の"メインディッシュ"は、早千(はやち)さんの「子別れ」。
師匠が絶賛されたとおり、演劇の経験もあり、今やシャンソン歌手でもある早千さんの人柄や思いが込められていました。
驚いたことに、開演当座は空席も目立っていたのですが、早千さんが終わる仲入り頃にはほぼ満席になりました。

いやぁ、上手くなりました。軽太さんの「味噌豆」。
4年前には、小噺にも苦戦していたのを思うと、自分で考えたマクラなど、隔世の感があります。
この4年間に結婚して、この秋には待望の赤ちゃんが生まれるそうです。
こういう人生経験も、かれの話芸に重厚さと説得力を加えているんだと思います。

仲入り後は、会長の三十一(みそひと)さんの「火焔太鼓」から。
実に楽しそうにお演りになっています。
師匠からいじられる、長屋の住人のようなキャラクターを十分に発揮して、大受けの高座でした。
仲入り後からは、お客さまが帰り始めて、空席が増えるものですが、なぜか今回は、まだ増えつつある感じです。
ありがとうございます。

・・・そして、千早亭永久の「通夜の猫」。
今回は、早々に早千さんが「子別れ」、竜太楼さんが何と「芝浜」を宣言されてしまつったので、ちょっと遠慮することにして、選んだのがこの噺です。
この噺の与太郎と大家さんのやりとりが好きで、師匠が「猫怪談」を手直ししてくださったのを、心を込めてやってみました。
稽古不足は否めませんが、それなりの与太郎を表現することが出来たのではと思います。
この噺も、大作ではありませんが、大切にしたい噺です。
そう、ちょうど「三味線栗毛」や「鬼子母神藪中の蕎麦」のような。

私の次は、ワッフルさんの「金明竹」。
とにかく前向きで、精力的なワッフルさんですが、ちょっと前に師匠もご指摘されていたのですが、落語への"慣れ"がやや気がかり。
芝居好きなワッフルさんは、場を盛り上げるために、登場するメンバー全員に「待ってました!○○!」と、声をかけていました。
聞いていて、あまり品が良いとも思えないので、「私の時はやめてください」と言おうかと思いましたが・・・、まぁ気分よくやっているみたいなので。

噺の後は、吉窓さんから習っているかっぽれで、会場を和ませてくださいました。
そして、メンバーの殿は、竜太楼さんの「芝浜」。
早千さんの「子別れ」も、この「芝浜」も、私もいつかはやってみたい噺ですが、まだ時期尚早だと、遠慮していたら・・・、先を越されてしまいました。
竜太楼さんらしい世界が広がっていて、大勢ご来場されていた竜太楼さんのお客さんも、さぞやご満足だったでしょう。
先週「試し酒」で今回が「芝浜」と、私と同様の2週連続の高座でしたが、私のように泣き言も言わず、淡々としていたのは立派だと思います。
師匠が高座に上がったのは、もう6時をかなり過ぎていました。
2時からですから4時間以上・・・・。
にもかかわらず、忍耐力のあるお客さまはほぼ満席のまま残っていてくださいました。
80席でしたから、のべ入場者100名を超えたものと思います。
師匠は、熊本の民話から創作された「おはぎ大好き」でした。

師匠の噺の後、いつものように全員が前に出て、師匠から一言寸評をいただき、長い落語会は大盛況のうちにお開きになりました。

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