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2014年4月17日 (木)

「大人の落語評論」

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稲田和浩さんの新著「大人の落語評論」( 彩流社刊・1,944円)
「能書きをたれたけりゃ落語評論家になりやがれ!」といったのは古今亭右朝だった。
三十年以上昔だ。落語は一期一会の高座を楽しむもの。
感想を語るのは「野暮」という考え方もある。
いまではブログやSNSに感想を綴って、見知らぬ「客」と語り合うこともできる。
そうした書き込みには、備忘録からちょっとした感想、「おっ」というような落語論まであって、誰もが落語評論を書くことができる。
落語評論も文芸評論と同じく執筆者の自己表現として考えてよいと思う。
高座評にとどまらない、落語を題材にした、江戸や現代、芸能論となりうる、まさに「大人の落語評論」がもっとあってもいいのである。

・・・という能書き(紹介文)がありました。
構成を見ると。
(1章)落語評論のススメ
(2章)大人の落語評論①「落語とは何か」
(3章)落語家論
    【小さん、馬生、円生、今輔、志ん朝、談志、小三治、円丈、
     雲助、権太楼、さん喬、小満ん、鯉昇、米丸、笑三、川柳、
     柳昇、三平、志らく、つくし、昇吉、宮治】
(4章)大人の落語評論②「江戸っ子とは何か」

・・・採り上げた落語家の根拠が分からないなぁ。
稲田さんの略歴。
1960年東京都生まれ。日本大学芸術学部演劇学科卒業。
タウン誌記者等を経て、作家活動を始める。大衆芸能脚本家。
演芸台本、邦楽の作詞、演劇の脚本などを中心に手がける。

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