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2014年3月28日 (金)

再審・・・

48年前の事件で逮捕され、死刑判決が確定していた方の再審開始が認められて、約半世紀ぶりに釈放されたそうです。
この事件は、私が小学生の時、郷里の隣の町(当時静岡県清水市)で起こった事件で、逮捕された方の名前が父と同じだったこともあり、内容はよく知らないものの、やはり静岡市の寸又峡温泉で起こった人質たてこもり事件と並んで、強く記憶に残っています。
どうやら、"誰か"がでっち上げた「冤罪」のようです・・。
この方は、容疑者・被告・死刑囚とされて、あの時からずっと、無実の罪に問われ死刑判決まで受け、身柄も拘束されていた訳ですから、本当にいたたまれなくなります。
時代のうねりや、邪心のある輩のために、大切な人生を思い通りに過ごすことが出来ないなんて・・・。
当時は30歳の青年だったのに、78歳になられたそうです。
1966年6月に発生した、静岡県清水市(当時)のみそ製造会社専務とその家族計4人が全焼した家屋から遺体で発見された事件。
4人すべてに多くの刺し傷あとが認められ、県警察本部は8月、社員(当時30歳)を強盗殺人および放火などで逮捕。
9月に静岡地方検察庁が静岡地方裁判所へ起訴し、68年9月、死刑判決。
初公判から起訴事実を全面否認していた被告は東京高等裁判所への控訴、最高裁への上告を行うも、76年5月に控訴が、80年11月に上告がそれぞれ棄却し、死刑判決が確定。
ところが裁判は地裁段階から異例の展開をみせ、被告は冤罪ではないかという声も多々上がり、確定後も裁判のやり直しを求めて今日に至った。
裁判所は、「捜査機関が捏造した疑いのある重要な証拠で有罪とされたもので、これ以上の拘置は耐え難いほど正義に反する。」と言っています。

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