次の「鰍沢」
昨夜、「深川三流亭」がお開きになった直後、私の携帯に電話が入っていました。
打ち上げの後に返電しましたが、相手は"身延の叔父"でした。
叔父には、4月19日(土)に、身延町の老人会総会の後に一席依頼されていて、ご当地噺ともいうべき「鰍沢」を演らせていただく予定にしているのです。
「深川三流亭」には、いつものように叔父(母の弟)ご夫婦が来てくれていて、まずここから母に連絡が行きます。
いつもはここまでですが、今度はここ(母)からさらに、身延の叔父(母の妹の夫)のところにも連絡が行ったのです。
電報ならば「セガレネタオロシセイコウセリ」ということでしょうか。数日前に、身延の叔父には、簡単な経歴と高座名・持ちネタと「鰍沢」の資料を送ってありましたので、その確認もあったようです。
面白いことに、叔父が一番悩んだのは、私の高座名の紹介です。
教職何十年という真面目な叔父にとっては、勿論ユーモアのある人ではありますが、高座名を紹介するのには逡巡があったようです。
例えば、私が師事している圓窓師匠から「三遊亭」の亭号でもいただいていれば、これは問題ないのですが。
自慢の?甥を、父を良く知る方々も多い中で、さすがに「金願亭乱志」や「三流亭流三」は、かなり抵抗があったようです。
結局、「千早亭永久」は、師匠が、千早亭にちなんで、「千早振る」の短歌から、一番頭と一番尻尾部分を取ってくださった名前で、一番格調高い?名前なので、永久(とわ)で行くことに決めました。
我々は、学生時代におちゃらけ的に高座名を考えて使いますが、卒業後にも活動することも考えると、ある程度は抵抗なく受け入れられる名前にしておいた方が良いのかもしれません。
・・・ということで、4月19日のご当地での高座に向けて、改めて「鰍沢」を練り直して行くことになります。
一度、お客様の前に拙芸を晒していますので、冷静に練り直そうと思います。
聞けば、父と親しくしていた(隣の)我が町の方も聴きに来てくださるそうですから。