「蔦重の教え」のレビュー
車浮代(三流亭まど絵)さん渾身の新刊「蔦重の教え」を読み終えました。
感想を聞かせて欲しいと、以前から言われていたので、Amazonのカスタマーレビューにコメントを投稿しました。浮世絵と江戸料理に造詣の深い作者ですから、これらが各場面の核になって、安心・感心しながら一気に読み終えました。
江戸時代の吉原や花魁、市井の風俗、商売、就中出版の世界の薀蓄も多く散りばめられていて、大変参考になりました。
歌麿や北斎や写楽などという、想像上の存在でしかない人たちが、活き活きと描写されていて、とても楽しかった。
前半の展開がやや平坦な感じがしましたが、後半の動きのあるところはいいですね。
エピローグの場面は・・・、まぁ、愛嬌でしょうか。
さっそく知人にも勧めたいと思います。
細かいところはともかく、浮世絵と料理、出版の仕組みなどは、本当によく書かれていて、感心しました。
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