おじいちゃんに捧げるメダル
フリースタイルスキーハーフパイプという新しい種目で、見事に銅メダルを獲得した小野塚彩那選手。
勿論、でかしたおめでとう
なんですが、私かさらに嬉しいのは、「まずは天国にいるじいちゃんと家族と(喜びを)分かち合いたい」と、表彰台に上がって天を見上げたシーンです。
お父さん、お母さん、おばあちゃんではなくて、おじいちゃんというのが嬉しかったですね。
新聞でも紹介していました。
母方の実家が石打丸山スキー場近くの旅館。
初孫だった小野塚は祖父・勝利さん(享年68歳)にかわいがられ、一緒にスキーを滑った。「一番じゃなきゃビリと一緒だ」。
それが祖父の教え。
勝ち気な性格のもとになった。
ソチへの挑戦を後押ししてくれたが、11年11月、初の海外遠征に出る際、母・ゆかりさんは「もうおじいちゃんには会えないかもしれない」と告げた。
そして、(ゆかりさんの)嫁入りの際、勝利さんに贈られた金のネックレスを娘に渡した。
肝臓がんに侵された勝利さんは年も越せないと言われていたが、12年3月、孫が遠征から戻るのを待つように息を引き取った。
「絶対に(五輪に)連れて行くから」。
小野塚は亡きがらを前に号泣した。
同年12月には父方の祖父・巌さん(享年82歳)も亡くなった。
五輪出場が決まった今年1月、「2人とも連れて来てね」と母に連絡を入れた。
試合後、小野塚は2つの遺影を抱いてキスをした。
ゆかりさんと抱き合うと、お守り代わりにつけていた金色のネックレスを首から外し、母に返した。
一般的に、どうも父親とか祖父というのは、様々な場面で影が薄くなりつつありますが、おじいちゃんの、しかも父方母方両方のおじいちゃんの遺影を持ってなんて、おじいちゃん予備軍のオジサンは、涙が出てしまいます。
尤も、成長の過程や快挙に、しっかり影響を与える存在でなければいけませんが・・・。
おじいちゃんになったら、心して・・、でもいやがられるんでしょうね。
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