« 旅姿 | トップページ | やっぱり…(;_;)/~~~ »

2014年1月12日 (日)

特集展示「東海道五拾三次」

特集展示「東海道五拾三次」
街道は、人々や物資、情報が行き交い、さまざまな文化を生み出しました。
なかでも江戸時代初期に本格的な整備が行われた東海道は、江戸と京都を結ぶ街道沿いに53の宿場が置かれ、最も重要な 交通路となっていきました。
江戸時代後期には、武士や町人、百姓など、さまざまな人々が、老若男女を問わず伊勢参りなどで東海道を旅するようになりました。
特に伊勢参りは、江戸時代の人々にとって“一生に一度”のような 大きなイベントでした。
こうした旅の流行をうけ、地誌的な関心も高まって、『都名所図絵』や『東海道名所図絵』といった、いわばガイドブックの役目を果たした名所図絵等が版行されていきます。
また、弥次さん喜多さんの珍道中でお馴染みの『東海道中膝栗毛』は、享和2年(1802)に刊行が始まり、東海道ブームの火つけ役となりました。
東海道を描いた浮世絵版画も次々出版され、なかでも歌川広重の保永堂版「東海道五拾三次」は大ベストセラーに。
今日の私たちも、東海道の絵といえば、真っ先にこのシリーズが目に浮かぶほどです。
保永堂版「東海道五拾三次」は、宿場の風景に自然景観や町並、旅人の様子、そこで生活する 人々、名所や名物などを織りまぜるとともに、雨や雪などの天候や季節、朝夕の時の移ろいをもとらえ、叙情豊かに表現しています。
それゆえに、この絵は、観る者を楽しく、時には緊張感を持って一 緒に旅をした気分にいざないます。
江戸東京博物館では昨年、開館20周年を記念し、このシリーズの展覧を行い、大好評を博しました。
2014年の幕開け、皆様の熱いご要望にお応えし再び公開します。
…という訳です。
見慣れたものも多く、日本橋から三絛大橋までの53枚の絵を堪能しました。
落語のイメージ作りには格好の資料になります。

« 旅姿 | トップページ | やっぱり…(;_;)/~~~ »

文化・芸術」カテゴリの記事