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2014年1月25日 (土)

江戸独楽

深川江戸資料館2階展示室に、江戸独楽が展示されています。

とても手の込んだ、とてもユーモラスなものばかりで、日本人の文化的レベルが窺えます。

日本人ならではの感性が嬉しいですね。
江戸独楽の魅力は曲独楽

(

)

の重厚さと色彩の美しさにあります。
専門の芸人が、刀の刃の上や、開いた扇子の上で独楽を回す等の曲芸を披露する時に使うのが曲独楽です。
日本で曲独楽が最初に作られるようになったのは、博多であるといわれています。
元禄時代、上方で市太郎という少年が博多曲独楽を回して大評判になりました。
やがて江戸でも博多曲独楽が人気を博し、享保年間(1716~1735)から幕末にかけて、多くの大道芸人たちが曲独楽の芸を演じました。
それに伴い江戸でも独楽作りが盛んになりました。
これが
江戸独楽の起源のようです。
江戸時代に経済力のある商人がスポンサーとなって東北からやって来たろくろ職人に作らせたともいわれています。
特に文化文政期(
1804~1830)に盛んに作られるようになり、この時代に江戸独楽は技術的にも成熟されたようです。
しかし、その後江戸独楽は徐々に衰退し、限られた職人たちの手で伝統的技術が細々と継承されてきました。
 

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