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2013年12月12日 (木)

すすきみみずく

昔話の「すすきみみずく」。
すすきみみずく
江戸時代。
父親を亡くし、病気の母と貧しい暮らしをしていた娘くめが、鬼子母神様に救いを求め、お百度参りをした。
満願の日の夜、夢に現れたチョウが「ススキでミミズクを作り、売ると良い」とくめに教えた。
その通りにミミズクを作ると飛ぶように売れ、母を医者にみせることができた。
http://www.kishimojin.jp/story/story_01.html
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健気なおくめちゃんを、鬼子母神の参道のケヤキ(並木)の枝の上から見守っているのが、みみずくです。
鬼子母神の参道のケヤキ並木は、古いもので樹齢400年、東京都指定の天然記念物だそうです。
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そして、おくめちゃんが鬼子母神のお告げで拵えたのが、ススキの穂で作ったすすきみみずく。
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鬼子母神はインドで訶梨帝母(カリテイモ)とよばれ、王舎城(オウシャジョウ)の夜叉神の娘で、嫁して多くの子供を産みました。
しかしその性質は暴虐この上なく、近隣の幼児をとって食べるので、人々から恐れ憎まれました。
お釈迦様は、その過ちから帝母を救うことを考え、その末の子を隠してしまいました。
その時の帝母の嘆き悲しむ様は限りなく、お釈迦様は、
「千人のうちの一子を失うもかくの如し。いわんや人の一子を食らうとき、その父母の嘆きやいかん」と戒めました。
そこで帝母ははじめて今までの過ちを悟り、お釈迦様に帰依し、その後安産・子育の神となることを誓い、人々に尊崇されるようになったのです。
「悪い鬼子母神」と「良い鬼子母神」・・・。
師匠創作の「鬼子母神 藪中の蕎麦」。
こんな素敵な昔話に横串を入れた、これまた素敵な噺です。

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