藪中の蕎麦
絵本「すすきみみずく」と「鬼子母神 藪中の蕎麦」の高座本とを読み比べて、極力ディテールを合わせる作業をしました。
ただ、昔話の女の子の名前は「くめ」ちゃん、師匠の高座本は「千枝(ちぃ)」ちゃんで、師匠のお知り合いの名前だそうです。
どうしようか…。
出来れば昔話に合わせたいのですが、ちょっとクラシックなイメージが強すぎて。
さりとて、キラキラネームにする訳にも行かず。
…千早亭だから「ちぃちゃん」で行こう。
それから、ちぃちゃんが、鬼子母神にお百度参りをして百日目に、鬼子母神が夢枕に立ったことにしよう。
昔話では、鬼子母神が姿を変えた蝶(後日「孝行蝶」と言われた)が出て来ますが、噺の前後の展開を考えて、鬼子母神から直接お告げがあったことにした方がいい。
すすきみみずくを売るのは…、お堂の前が良いか、参道が良いか…。
これも、噺で乱暴な大人が出て来るから、参道に決めました。
それから、昔話では、ちぃちゃんの父親の商売が、参道のすずめ焼き屋になっていますが、大工か鳶の職人を匂わせる演出にしようと思います。
昔話「すすきみみずく」の外伝的な形になればと思います。
来週の落語っ子連の稽古で、師匠に見ていただこう。
後の課題は、藪中の蕎麦(もり)を食べる場面。
3人4ヶ所の、蕎麦をたぐるシーンを、どう区別して演じるか。
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