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2013年11月 9日 (土)

鶴鶉衣

chick「鶴鶉衣」?
鶴鶉衣
休日、部屋に引きこもり、落語を聴こうと、YouTubeを検索していると、圓生師匠の「鶴鶉衣」というのがありました。
鶴鶉衣
「知らないなぁ。第一、演目が読めない」…という訳で調べると。
宇野信夫作「鶴鶉衣(うずらごろも)」という噺。
ウトウトしながら聴いてみました。
いろいろな趣味があって、時代を表す、集めるという流行があった。
弁当箱が流行れば弁当箱を、白い鼠の南京鼠が流行れば鼠を、ウサギやオウムなども流行ったが、熱が冷めれば 見向きもされなかった。
ウズラが江戸時代におおいに流行ったことがある。
地主のお嬢さんがウズラを欲しがったが、それは浪人が飼っているウズラだった。
同じ長屋の源兵衛さんに頼んで1両で交渉させたが、無礼であると首筋捕まれて表に放り出された。
その時亀の尾をしたたかに打って痛くてしかたない。
切り戸から家主が顔を出したのでウズラの一件を頼んだ。
浪人は内職の釣り針にやすりを掛ける仕事をしていた。
私も趣味替えしてウズラを飼いたいがそのウズラを私にくれないか。
新しいウズラは買ってあげるからと持ち出したが、「伊勢屋の娘はことのほかワガママであるな」と切り替えされた。
私にくれると思って譲ってほしいと言ったが、頑として首を縦に振らない。
それでは店(たな)を開けろと言うが早いか、表に引きずり出されて、亀の尾をしたたかに打ってしまった。
今度は頭を呼んだ。
頭は独り合点でお嬢様がお悩みだと言うが、私は女房と別れてお嬢様と一緒になっても良いですよ。
話は全然違ってウズラの一件であった。
この話はお断りしたい。
あの浪人と馬はダメなんです。
連雀町の酒屋の前で馬が暴れた。
私(あっし)は逃げようとしたが、冷や汗が出て動けなくなった時に、侍が現れ見事に取り押さえた。
その侍はあの浪人で、浪人を見るだけで、あの馬を思い出す。
勘弁してください。
お嬢様はウズラを飼っても様にならない、同じ飼うなら猫が良いですよ、可愛い猫が友達のところで生まれたので、もらってきます。
ご主人の了解を待たず駆け出していった。
お嬢さんにきつく言われて、番頭の彦助が浪人の家に向かった。
今までの件を謝り、その足で浪人の家を後にした。
ウズラのことは言い出せなかった。
しかし、気が立っている時に 話をしてもまとまらないだろうとあきらめた。
翌日、世間話をして帰ってきた。
3日、4 日・・・、ウズラのことは言い出せなかった。
7日目、浪人は「鶉居(じゅんきょ)とか鶉衣と言う言葉があるが、その貧しさでウズラを飼うとはおかしい」、番頭は、「私は伊勢屋の前に捨てられた捨て子で、ご主人にここまで育ててもらった。ご主人には恩義があって恩 を返したい。そのご主人がふさぎこんでいた。その訳はご存じのウズラの一件です。どうぞ 私にお譲りください」、
「娘御はそれにしてもワガママであるな」、
「母親を亡くし、男手一つでここまで育てられたからでしょう。如何がでしょうかウズラは」、
「それでは明日この時刻にお越しください。ご返事が出来ます」。
翌日浪人の家に来てみると、内職はしていず小鍋仕立ての料理を突きながら一杯やっていた。
勧められて部屋に上がり、飲めないのを無理にお猪口一杯飲んで苦しくなった。
鍋の物を突いてくれと勧められた。
「時に昨日お話の返事はいただけるのでしょうか」、
「ウズラのことだな。ウズラはもういない。カゴを見なさい」、
「ウズラはどこに」、
「二人が囲んでいる、この鍋の中です。何日も通ってきた貴方の心中、ご主人の意中、家主の心中は分かる。貴方が旦那様に誠を示すのであれば、私は自分の心に誠意を尽くす。今朝方、ウズ に『金品に替えるぐらいなら、我が腹中に納まる方がイイだろう』と言い聞かせたら、イイと言った。言うわけは無いがグウグウと鳴いた。可愛がっていた鳥を我が手で殺し料理する我が心中を察してください。ウズラはお譲りすることがもはや出来なくなってしまった」。
このことを店に帰って話をすると、娘も澱(おり)が取れたように心改まり、浪人の家に謝りに行った。
中川山城守という大名が世間話で浪人が馬を鎮めたことを聞いた。
その者を調べてこいとの事で調べると、鍋町の長屋に住む浪人・曽野門太夫だと分かったが、長屋の者も大家も、一徹者でお付き合いが出来ないでしょうと告げた。
帰ってこのことを報告し、召し抱えるのは止めた方がイイというと、町人を抱えるのではなく、気骨のある侍を抱えるのだから、今 すぐ抱えるようにと鶴の一声。
馬廻り役150石で出世した。
馬に乗ってヤリ持ちを従えて通行中、町中で長屋の住人に出合った。
ビックリしてこのことを大家に話して、
「どうして出世したのでしょうね」、
「それはウズラを食べたことだろう」、
「そうか、あっしは昨日、鳩を食った」、
「鳩を食った?それは気をつけろ、豆鉄砲を喰らうぞ」
…寝ながら聴いたので、よく分かりませんが。

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