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2013年10月24日 (木)

おもてなし

ear「お・も・て・な・し」と言えば・・・滝川クリステルさんです。
これについて、永六輔さんがコメントしています。
本来、おもてなしとは「持って成す」。
つまり、特別なことをしないことを言うんです。
そこにある物を「持って成す」ことが本来の「おもてなし」。
今あるもので賄うことが、平安時代から使っている本来の「おもてなし」です。
特別に競技場を作ったり、とかいうのは、もともとそれに反しているんです。あるがまま、特別なことは何もしませんということが、持って成す、なんです。

・・・ということは、みんなもともとの意味をわからずに使っているということですか。
辞書で意味を調べると・・・、
 1. 客を取り扱うこと。待遇。「手厚い―を受ける」
 2 .食事や茶菓のごちそう。饗応。「茶菓の―を受ける」
 3 .身に備わったものごし。身のこなし。
 4 .とりはからい。処置。取り扱い。 
   ということです。
言葉と言うのは、使い方や意味がどんどん変化しますから、みんな(太宗)の認識が、もともとの意味で捉えられていなくても、特に問題はないでしょう。
私が嫌いな「やばい」とか、「全然・・・・」とかいう、最近の乱れた使い方も、全く別の意味に使われていますから。
ややアカデミックに調べて見ると・・・。
「おもてなし」という言葉は、動詞「もてなす」の連用形名詞「もてなし」に美化語(丁寧語)の接頭辞「お」がついたものです。
「もてなす」という言葉は、「そのように扱う」、「そのようにする」などの意味の「なす(成)」に、接頭語「もて」がついたもの。
「もて」の付く語には他に「もてさわぐ」、「もてあつかふ」、「もてかくす」などがあり、動詞に付属して「意識的に物事を行う、特に強調する意味を添える」のだそうです。
従って、「もてなす」は「扱う」ことを強調する場合に使う言葉、ということになります。
接頭語「もて」の語源は、漢語「以」の訓読に使われる「もちて」が変化して「もて」となったものとも言われており、「なす」に、「もて」を強調の意として接続し「もてなす」となり、それに美化語の「お」をつけて名詞となったものが「おもてなし」ということになるわけです。
そもそもの意味は「とりなす、処置する」、「取り扱う、待遇する」というもので、現代のように接待に関して用いられるのは中世以降になってからだそうです。

・・・ちょっと永さんとはニュアンスが違う感じです。
「持って」と「以って」の違いかもしれませんね。
ところで、この「おもてなし」と言うのは、英語では「hospitality」、フランス語では「accueil」に近い意味になるようです。
今回、フランス語のプレゼンで、あえて日本語で表現したのは、日本独特の接待の仕方を強調するために、外国語に翻訳すると失われかねない、何か特別なことがあることを強調して、なにか期待させる効果を狙ったものだと分析する人もいるようです。
そして、その思惑どおり、このプレゼンは、多くの人の心をつかんだということですね。
「hospitality(おもてなし)」は、語源はラテン語の「hospes」とされ、かつて交通機関や宿が整備されていない時代、危険と隣り合わせに巡礼する異邦人を歓待することを意味しているそうです。
家族と接するように、表裏の無い心で見返りを求めない対応と言われています。
自分の家に訪ねてくる人(=お客様)をお迎え・お世話することなので、当然対価や見返りを求めない自然発生的な対応という認識なんですね。

「おもてなし」とかけて、「花色木綿」と解きます。
     その心は、「花色木綿は"裏"専門で、"表"なし)」。
「おもてなし」とかけて、「花色木綿」と解きます。
     その心は、どちらも温かでしょう。
    
shock

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