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2013年9月 6日 (金)

寄席の粋な客?

event「落語は敷居が高い」「寄席に行ったことがない」という方は、かなり多くいらっしゃいます。
そんなこともあって、どの分野にも、マニュアルやノウハウを書いた物があります。
私は、「勇気を出して寄席の中に入る」だけでよいと思います。
かつての私も(今でも)、独特の寄席の雰囲気は、やや排他的なものを感じました。
知らない人には、気後れする雰囲気なんです。
何のこともないから、木戸銭を払って中に入るだけでいいんですが。
ところが、こういうマニュアルの類には、"粋な客""嫌われない客"なんていうことが好んで書かれています。
私は、これが一般の人を遠ざける原因のひとつだと思っています。
自然体で、常識を弁えて聴くだけでいいのに。
ご参考までに、こんなことが書かれていました。
何げなくやっていることが実は嫌われる原因になっていた……なんてのは、職場でも男女間でもよくあること。それはお店とお客の関係でも同様だ。
クレーマーや明らかな迷惑行為は別にして、店側から見た[好かれる客/嫌われる客]の“ありがち言動”を、各業種のプロに聞いてみた!
◆ちょっと敷居の高い場所で[スマートな客]に見られるには?
【寄席】
「寄席は庶民の娯楽。寄席の空気、空間に溶け込んで楽しんでいただけることが一番」と、新宿末廣亭の林美也子取締役。
笑ってくれる客が最高かと思いきや、「つまらなかったら無理して笑っていただくことはないですよ。それも寄席の醍醐味であり、芸人を育てるわけですから」
ただし、ヤジやブーイングはNG。
好きな芸人に差し入れでも……と楽屋を訪ねるのも無粋だ。
「それなら受付にご祝儀を包んで預けたりするとカッコいい。
手紙を置いていくとか、出待ちもいいと思いますよ」という。
一方、漫才師の浮世亭とんぼ氏は「本気か冗談か、たまに『待ってました!』と声をかけてくれる人がいるんですが、ほかに大先輩方がいるものですから、うれしいより恐縮しちゃいます」と証言。
声援も空気を読むのが大切なのね。
・・・という。
こんな余計なことを書かなくてもいいと思います。
寄席に入って、客席で自然体で噺を聴く。
落語や色物が面白ければ、(普通に)笑う。
その芸がよければ、(その場で)拍手をする。
それだけで良いんですよ。
掛け声をかけようとか、ご祝儀や差し入れをあげようとか、そんなことは、考える必要はないと思います。
寄席に何度か繰り返し通ったり、個人的に噺家さんとの接点が出来れば、これらの"さじ加減"というのは、自然に分かってくるものです。
私にとって無粋な客というのは、お喋りといびきと携帯。
噺家さんの意気と、周囲の人たちの楽しみを邪魔する、とても迷惑な輩が無粋です。
「私語を慎め」「いびきをかくな」「携帯を鳴らすな」sign03
それだけで十分です。
黙って入って、静かに聴いて、ハネたら黙って出て行く。
これが一番粋な客だと思いますよ。

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