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2013年9月30日 (月)

千早亭の楽屋で

私はプロではありませんから、噺家さんの楽屋などは知りませんが、きっと緊張感と慌しさが同居しているものなのでしょう。
我々の発表会では、時間の余裕もあったので、様々な打ち合わせや雑談をしたり、会場設営をしたり、細かな部分の確認をしたり・・・。
開演30分前頃に、師匠が楽屋入りしてくださいました。
師匠のような大看板ともなれば、緊張とは無縁だと思いますが。
数人で師匠と雑談をしていると、私宛に受付に来客だということで。
私の高座はほとんど聴いてくれている叔父夫妻でした。
今日も、ご近所や友人を何人か誘って来てくれたようです。
「師匠にご挨拶がしたい」ということでした。
楽屋で着替えていらっしゃる師匠のところに招きました。
住まいが近くなので、師匠とも話が合ったようです。
「あぁぁぁ、郵便局の、あの通りですか・・」なんて。
最後に叔父が「師匠、引続きこの永久をよろしくお願いいたします」と、まるで息子を弟子入りさせる親のような口上を言いました。
・・・まぁ、いくつになっても甥っ子なんでしょう。
でも、有難いことです。私の大切なご贔屓です。
  楽屋で永久(とわ)と[大工調べ]の評論をする。
師匠のブログに、こんなフレーズがありました。
そうなんです。
開演15分ぐらい前でしょうか、偶然師匠と二人きりになりました。
師匠から、「大工調べはねぇ・・・」と切り出されました。
師匠と、この噺の不自然なところ、納得出来ないところを話し合って、新しい展開にしてみようというものです。
大岡越前に粋なお裁きをさせるお膳立て、あの啖呵を活かす工夫・・・。
二人でしばし「ううぅ~ん」。
とても充実のひと時でした。
また、新しいストーリーの「大工調べ」が生まれるかも・・・。
三遊亭圓窓「はしご落語会」

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