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2013年8月13日 (火)

表現の難しさ

karaoke与党の参院議員会長が、問題発言をしたという記事。
党本部で開かれた新人参院議員向けの会合であいさつし、「大変勢いのよい首相の下だと、ばかでも、チョンでも(選挙に)通る」と発言した。
「チョン」は韓国・朝鮮人に対する差別的表現とされている。
本人は直後に撤回し、記者団に対し「非常に問題ある発言だった」と陳謝した。

なんでまぁ、こんな余計なことを言うのでしょう?
こういうオッサンは、天狗になって、受けを狙うんでしょうね。
自分が弱いので、相手を威嚇するために徒に吠える犬のよう。
そんな技量も知識もないのに・・・。
落語のくすぐりが滑って受けないのは、これも悲しいですがもまだ罪はありません。
ところで、この「ばかチョン」という言葉が、差別的なものか否かについては、どうも諸説あるようです。
「ばか」というのは、これは言うまでもありませんが、問題は「ちょん」と言うやつ。
「ちょん」は、半人前や取るに足らない人のことを芝居の終わりに打つ拍子木の音になぞらえた言葉であったとされる。
「ばかだの、ちょんだの」と言うのは、明治時代の小説「西洋道中膝栗毛」からの引用である。(「大辞林 第二版」)
日本の韓国併合のずっと以前、明治3~9年に出た「西洋道中膝栗毛」で、「ばかだの、ちょんだの、野呂間だのと」という表現で出ており、「ばか」「のろま」と並列して書かれていることから考えても、この「ちょん」は元々、「馬鹿」というだけの意味であった可能性が高い。
いずれにしても、公的な立場にいる人が使うべき言葉ではありませんね。
我々も、言葉の意味や語源を知った上で使わないといけないと思います。
落語で、こんな会話がありました。
「八っつぁん、今日は仕事は休みかい?」
「ご隠居、そうじゃねぇんで。あんまり暑いんで、さぼっちゃいました。」
おいおい、江戸時代・古典落語にこの台詞はありませんよ。
"さぼる"というのは、日本語ではありませんから。
フランス語の「sabotage(サボタージュ)」を略した「 サボ」を動詞化したもので、最近では、例えば「パニくる」なんて言うのと同じでしょう。
八っつぁんが、フランス語に通じたインテリだとは思えませんから。
そういえば、以前「ねずみ穴」という噺で、某師匠が、「火事で焼け落ちた後に、バラックを建てて 」と言っていました。
本来は兵隊のための宿舎,とくに駐屯兵のための細長い宿舎を意味する英語ですから、戦後入って来たと思われます。
深川蛤町の蔵の焼け落ちた後に、バラックは建てないでしょう。

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