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2013年8月30日 (金)

落語名人芸「ネタ」の裏側

落語名人芸 「ネタ」 の裏側 秘蔵資料 三越落語会 十一名人の「感どころ」
講談社刊・立川志らく著・1890円。

およそ半世紀ぶりに、奇跡的に発見!ファン必見のお宝初公開。昭和の名人芸が浮き彫りに!本人直筆で演目解説した“感どころ”の凄さ!!

これは面白い。
歴史的な資料としても、演ずる者への指導書的なものとしても。
とにかく、最老舗の落語会の資料ですから。
思わず、これまた衝動買いです。
本書は、落語黄金期と言われた三越演芸会を彩った天才落語家12人の名人にスポットをあて、極めて貴重な名人直筆の「感どころ」(梗概)から、いかに名人達の至芸が演じられたのかを掘り起こします。
昭和30年~40年の落語全盛期においての不出の噺家たちが残したこの直筆の「感どころ」は、名人達の芸の裏側に隠された、噺の仕立ての記録資料として初めて紹介されることになります。
直筆の「感どころ」には、現名人が、先代の噺家が守り演じ続けた落語とは違った観点、自分流の笑いをとるための創意工夫された噺の筋が記されています。
落語は演じ手も聴き手もそれぞれの心の中に情景を思い思いに想像し、描き、イメージを創り上げる噺芸ですそのような裏事情がところどころに垣間見られ読み取れる資料による解説本。

それにしても、名人は達筆ですね。
文楽師匠も、圓生師匠も・・・。

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