メンタルヘルスの誤解
こんな記事をみつけました。
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20130806-00010000-php_t-bus_all
ビジネスマンにとって、ストレスはつきものですが、無理を重ねた結果、「心の病」の状態まで追い込まれて仕事に支障を来たしたり、休職せざるを得なくなったりする人も増えています。
メンタルヘルス、つまり「心の健康管理」が重要になるのですが、残念ながら、誤った認識も決して少なくないようです。
自分にも当てはまるものです。
■誤解1 ~「心の病」になるのは弱い人間だからだ
いまだに「うつ病になるのは心が弱いからだ」といった考えを持っている人は少なくありませんが、むしろ「心が強い」と思っている人ほど、うつ病になってしまうケースもあるそうです。
「心の病」にかかってしまう人の多くは、真面目な頑張り屋です。
しかし、それが頑張りすぎたり真面目すぎたりすると、過度なストレスとなり、その結果、心と身体が悲鳴を上げてしまうのです。
生きている以上、ストレスは避けられませんし、心をどんなに鍛えてもストレスを何とも思わない「スーパーマン」にはなれません。
何事も「過ぎる」のはよくありません。
適度に力を抜いてストレスを軽減・解消しながら、仕事に取り組むしかないと思います。
倒れるまで頑張るのではなく、倒れないように適度に頑張ること。
◇頑張りすぎる人のほうが、心のトラブルに陥りやすい
■誤解2 ~疲れたら「週末」にゆっくり休むといい
ウイークデーは頑張って働き、週末にゆっくりと休む。
生活のリズムを一週間のサイクルで考えている人がほとんどで、心に元気がない場合も、週末にゆっくりと休めばいいと思っている人は多いと思います。
しかし、「土日はずっと家に籠もって寝ている」といった過ごし方をしてしまうと、生活リズムが狂い、月曜日に仕事に行くのがつらくなってしまい、月曜日・火曜日に調子を崩してしまう人が多いそうです。
これって当たっていますね。
大切なのは、その日のストレスはその日に解決することだそうです。
趣味の時間を作る、運動する、美味しいものを食べる、早めに寝るなどして、積極的にストレスを解消する時間を持つこと。
「ストレス一日決算主義」を心掛けることが、心の健康を保つ秘訣。
◇休日も平日と変わらないリズムで過ごしたほうがいい
■誤解3 ~身体を休めれば心も元気になる
体力を使う仕事をしているなら身体を休めるべきですが、現代のビジネスマンの多くが感じる疲れとは、人間関係の悩みや仕事上の問題など、頭や心に関係する疲れが大半です。
そんな場合に家でゆっくり休んでしまうと、いろいろと考え込んでしまい、かえって悩みが深刻化してしまうことになります。
「頭の疲れ」やストレスを癒すには、実は身体を動かすことが有効。
体操でもジョギングでもスポーツでもいいですから、運動する習慣を持つこと。
そうなんです。最近ウォーキングをしていない・・・・。
「忙しくて、運動をしている暇がない」と言う人もいるかもしれませんが、空いた時間に運動するのではなく、意識して時間を作ることが必要ですね。
◇「心の疲れ」は、身体を動かすことで解消できる
■誤解4 ~部下の悩みを聞くには「飲みニケーション」がいい
部下が、何か悩みを抱えているのか、精神的につらそうだから、飲みにでも誘ってやるか……。
そう考える上司の方も多いと思いますが、部下の状態が深刻な場合は、逆効果になる場合があるそうです。
「心の病」を抱えた人は、会社に来て仕事をするだけでも精一杯なのに、その後も拘束されるのは、相当高い負荷になりますから、メンタルに問題を抱えた部下の話を聞くなら、勤務時間内を原則とすること。
私は、自分が酒が飲めませんから、元々「飲みニケーション」否定論者です。
たしかに、酒の力を借りれば、部下は悩みを打ち明けてくれるかもしれませんが、酒の勢いで話したことは、あとで「言わなければよかった」と後悔しやすいもの。
また、酒の席の雰囲気で「言わされた」と感じてしまう人もいるはず。
それに、上司もお酒が入っていますから、部下の悩みを聞くはずが、「俺も苦労しているんだよ」「だからお前は駄目なんだ」と、余計な愚痴や説教をしてしまわないともかぎりませんから、メンタルの悩みを聞く方法としては「飲みニケーシヨン」は得策ではないかもしれません。
◇メンタルに関する相談は業務時間内で
■誤解5 ~メンタルに問題を抱えた人に「頑張れ」は禁句
「精神的につらそうな人に『頑張って』と言ってはいけません」と言われます。
しかし、必ずしもそうではないようです。
問題なのは「頑張る」ことではなく、「頑張りすぎる」ことですから、「頑張りすぎないよう、頑張って」と声をかけること。
人によっては「頑張らなくていい」と言われると、自分の存在を否定されたような感じを受けることもあります。
ハードルの高いチャレンジをさせるのはやめておいたほうがいいですが、「無理をしないように、頑張って」と声をかけるのは、決して悪いことではない。
◇「適度に、適当に頑張ろう」とアドバイスをしてもいい