アンコール! ②
第5回お江戸あおば亭の仲入り後が始まりまぁす。
おかげさまで、客席はほぼ満席となり、狭い会場ですから申し訳なく思います。
仲入り後にもなると、腰や足が痛かったり、暑苦しかったりで、その上拙い芸の連続ですから、さぞやお力落としの方もいらっしゃるかもしれません。
食いつきは、賀千家ぴん吉「居酒屋」。
立ち居振る舞いが、若い人にも拘らず、とても柔らかく丁寧です。
今まで、ぴん吉さんの噺は、「転失気」と「子ほめ」そして今回の「居酒屋」と3席聴かせていただきましたが、元気と若さに溢れているのが魅力です。
仙台では、友楽師匠と一緒に、様々な場所で高座に上がっていますから、もう度胸も十分。
本当に頼もしい存在です。
ご本人は、「お江戸あおば亭」やOB落語会の高座は「怖い」そう。
親のような大先輩やご贔屓が多く、しかも耳の肥えた通の方ばかりですから、緊張するなと言う方が無理だと思います。
落研御三家の桂友楽「つる」。
職人・桂友楽、達人・談亭志ん志、名人・喰亭寝蔵の3人が、人呼んで「(東北大)落研御三家」。
この3人に、粋人・南亭蕪生が加わると「落研四天王」となります。
仲入り後は、東日本大震災復興をテーマにしようということで、友楽師匠には、本当に貴重な内容のマクラを振っていただきました。
郷里の仙台で、震災復興のみならず、落語を通じた様々な活動をお聞きするにつけ、羨ましく思います。
膝返しは、やはり明るく紅一点の杜の家くるみ「狸の札」でないと。
子育てをしながら落語をやり、いや落語をやりながら子育てをした(している)という・・・。
噺は筋金入りで、友楽師匠とくるみさんが、高座数で群を抜いていると思います。
初めて噺を聴かせていただいた時、声と語り口で、これは素人じゃないと思ったのを、鮮烈に覚えています。
例えば、二つ目の女性の噺家さんだと紹介しても、誰からも疑われないと思います。
やはり、オジサンばかりの楽屋には居づらいのか、客席の後ろの方に座っていました。
毎回出演して欲しい人です。
出囃子「中の舞」が流れると、身体中に緊張が走りました。
トリは、金願亭乱志「揺れるとき」。顰蹙の大長講。
蕪生師匠からは、高座を降りて戻ったところで「長いねぇ、いつまでも終わらないかと思ったよ」という、いつものきついパンチ一発。
ご来場いただいた、東大落語会の三山亭多楽師匠からも、「乱志さんのために、皆さんがマクラや噺を短く削って・・」とのご指摘。
しかし、敢えて言わせていただくと、今回の番組は、私がありきだったのではなく、8名の方々の演目が出揃ったところで、30分程度時間に余裕があるからということで、調整のために入れていただいたのでありますよ。
そうは信じていただけないと思いますが。
ありがとうございました。
おかげさまで今回も大盛会のうちにお開きとさせていただきます。
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