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2013年6月21日 (金)

3万人

weep突飛な話題で、落語の国の人たちには考えも及ばないことですが。
平成24年の全国の自殺者数は2万7858人で、15年ぶりに3万人を下回ったそうです。
国や自治体などで進められてきた鬱病患者や多重債務者らへの自殺予防策が一定の成果をあげたと分析される一方で、20歳代の自殺死亡率は高まる傾向にあるそうです。
男女比率は2:1。
動機は健康問題が最多で、生活苦、多重債務などの経済・生活問題、夫婦関係の不和、家族の将来悲観など家庭問題が多いそうです。
年齢では、40歳代以上で低下傾向にあるのに対し、20歳代で高まる傾向。
動機は、やはり就職失敗や進路に関する悩みだと・・・。

最近は、「自殺」と言わず「自死」と表現するようになっているそうです。
確かに、ダイバシティの時代と呼ばれ、個を重視したフラットな世の中になって来ましたが、守ってくれる、庇ってくれる、話を聞いてくれる、一緒に喜び悲しんでくれる人がいなくなってしまった気がします。
誰だって何かに甘えたいし、思い切り泣いたり笑ったりしたいですよ。
受け止めてあげる場所や時間を作らないといけないと思います。
立川談志師匠が、「落語は業の肯定である」と仰ったのは、もしかすると師匠の意図とは違うかもしれませんが、「そうだよな。つらいよな。弱いよな。」って言い合える、そしてそれが恥でも欠点でもない世界だということなのかもしれません。
「佃祭」で、与太郎が、死んでしまったと思って悔やみに行って、いつも「与太郎さん、お前さんはそれでいいんだよ。そのままでいいんだよ。」と言ってくれた次郎兵衛さんに向かって、本当の涙を流すシーン。
「猫怪談」で、やはり与太郎が、育ての親の死に「お父っつぁん、なんで死んじまったんだよう」と叫ぶシーン。
愚かしくて、普段は迷惑や不孝ばかりしていても、自分を本当に理解して愛してくれている人の存在があるから、バカにされたりしながらも、居場所があって仲間はずれにされずに、健気に生きている。
バカにされて悔しくても、生きることを前提に、悩み憤りしながらも生きている。
これが、落語の魅力なのかもしれません。
落語は、一部の怪談や人情噺を除いて、人を殺したり、自ら命を絶ったりしないんです。
それが、人の心だし、それを掴んで離さない秘訣だと思います。

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