高座本「鰍沢」
腹ごしらえをすると、すぐに名古屋駅に着いて、早速高座本を取り出しました。
まず手にしたのは、「鰍沢」でした。
表紙の表題の横に、仏笑(古典 日蓮 身延 人情 冬 地方 廓)と、師匠が補記されている。
身延に住む叔父が、老人会の会長になり、来年4月頃の総会の余興で落語を演ってくれと頼まれました。
高齢者だから、軽い噺が良いとは思いますが、ご当地で名作にチャレンジするのもいいかもしれない。
「素人なんぞは鰍沢など演るもんじゃない」と息まいていた先輩を見返したいとも思いますから。
師匠の「鰍沢」は、道に迷う旅人の父親を思う気持ちや、祖師日蓮のことなどが丁寧に語られているし、最後の部分のオリジナルな演出が気に入って、ますます演りたくなりました。
地元のおじいさんやおばあさんですから、噺は聴いたことがあるでしょうが、きっと私の拙い「鰍沢」も喜んで聴いてくれると思うのです。
「道灌」あたりも覚えて、2席ご機嫌をお伺いしようか。
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