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2013年5月 5日 (日)

落語はやおき亭

music今日は先週間違えて予告された内容です。
   ◇ 長短         桂小金治
この音源の時、浜松町かもめ亭の客席に座っていた気がします。
当時82歳でした。
幼なじみの長さんと短七さん。
長さんはなにをするにもスローモーなのんびり屋。
短七さんは江戸っ子を絵に描いたような短気な御仁。正確は正反対だが二人は大の仲良しである。ある日のこと。
短七さんのところを訪ねた長さんが「昨日の晩、小便に起きたら空に星がなかったので明日は雨かなと思ったらやはり雨だった」と世間話をするが、その口調ののろさに短七さんはイライラ。
次に菓子を勧めれば、長さんがいつまでもモグモグと噛んでいるのでまた頭に来て「菓子はこう食うんだ」と一口で丸呑みにする。
さらに、キセルで一服つけはじめた長さんの悠長な仕草も面白くない短七さんは「煙草の吸い方」の見本を示して見せるが・・・。
長年、俳優・タレントとして活躍をしていた桂小金治は近年、高座に復帰。
時折、五代目小さんや三代目三木助仕込みの噺を聴かせてくれる。
この「長短」も小さん直伝の一席である。
落語らしいといえば、こんなに落語らしい噺もない。
長屋を舞台にした、男二人の会話だけで進行する噺であり、ドラマチックな展開は何もない。
主眼となるのは両人の対称的な性格描写であり、何事も悠長な長さんと短気な短七さんの言動が自然な笑いを誘う。
小金治の口演は折り目正しく、無理な笑いを当て込んだところがひとつもない。
スッキリとして軽く、落語本来の味を堪能させてくれる。
短七は怒ってばかりいるようだが、その根底には長さんへの深い友情がある。
その腹が聴くものにもわかるので「おれは人にものを教わるのは大嫌いだ。だけどお前(長さん)は別だよ」という
言葉が実に効く。
八十二歳にして高い芸格を示している桂小金治の貴重な録音である。

折り目正しいというか、ちょっと雰囲気の違う高座なんです。
1926(大正15)年10月6日生まれ。
昭和21年桂小文治に弟子入りして落語家となる。
27年の松竹映画出演をきっかけにその後は映画,テレビで活躍。
42年からNET(現テレビ朝日)「ただいま正午・アフタヌーンショー」の司会者となり,「怒りの小金治」の異名をとった。

アフタヌーンショーのイメージが強いですね。
2年前に落語引退宣言をされたそうです。

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