« 2月命日 | トップページ | 堀之内妙法寺 »

2013年5月 4日 (土)

堀之内のお祖師様

shoe江戸時代から「堀の内さん」や「お祖師さま」と呼ばれた杉並区堀之内・妙法寺は厄除で広く知られ「堀の内へ行ってくる」とは妙法寺に参拝することを意味し、吉原の遊女達でさえ代参を頼み”手ぬぐい”を奉納してもらっていたほどです。
寺にある「日蓮」の祖師像が厄除けにご利益があるということで人々の信仰を集め、現在でも厄除けなど多くの人が参拝に訪れています。
古典落語「堀の内」の題材としても知られています。東京メトロ丸の内線「東高円寺」下車、環七通りを徒歩10分ほどです。

父の2月命日のお参りの最初にこのお寺を選んだのは、同宗の名刹であることと、落語に出て来ることと、もう一つあります。
我が田舎の菩提寺の住職の婿殿が、このお寺にいるからなのです。
父の葬儀にも、その後にも、一生懸命にやってくれて、我がファミリーでの評価が高いのです。
勿論、本人に会いに行った訳ではありません。

今日あたりは、田舎に行っているかもしれませんから。
千代田線から丸ノ内線に乗り換えて、「新高円寺」で下車し、徒歩10分程度でしょうか。
青梅街道と環状7号線の交差点の近くです。
堀ノ内妙法寺
境内の南正面に建つ「仁王門」は、天明7(1787)年の再建で二層造りのため桜門とも呼ばれ、上層に廻縁をめぐらし、獅子・龍・華などの彫刻が絢爛にほどこされています。
仁王門の左右には、徳川四代将軍家綱公が妙法寺の地頭所日吉山王社に寄進したとされる金剛力士像(仁王様)が安置されています。
その姿は筋肉隆々で、右の像は口を大きく開け「あ」と叫び、左の像は口を「うん」と固く結んで力強さを表しています。左右の像は「あ・うん」の呼吸で妙法寺をお守りしているのです。
堀ノ内妙法寺
仁王門をくぐると、目の前に見える妙法寺で最も大きなお堂が「祖師堂」です。正面の御簾の奥に「祖師御尊像」つまり「やくよけ祖師像」が奉安されています。
この祖師像は、「おそっさま」と呼ばれお開帳された方は、そのご尊顔を拝することが出来ます。
やくよけ・家内安全・病気平癒のご祈願は、この祖師堂で受けることができます。
堂内は、天井や壁が金箔で覆われており、迦陵頻伽(仏教で極楽または雪山にいるという想像上の鳥)の彫物がありまさに絢爛豪華なたたずまいをみせています。
また仏の住む珠弥山の中腹にある東西南北の門を守護する四天王である廣目天(西方を守護し、災難から守る神)・増長天(南方を守護し、病を治す神)の像が堂内奥に奉安され、妙法寺を守護しています。
堀ノ内妙法寺

祖師堂で手を合わせ、命日の父を思います。
ここには一緒に来られませんでしたから、「親父、ここが堀之内のお祖師様で、妙泉寺(田舎の菩提寺)の婿さんがお勤めしているお寺だよ」と、語りかけるつもりで。

堀ノ内妙法寺
広重の「江戸名勝図会堀之内妙法寺」は、厄除け祖師像(日蓮像)が安置されている祖師堂から仁王門など妙法寺境内を描いています。
Fw:電子メールで送信: img_006212jp<br />
 g.jpgFw:電子メールで送信: 2_2.jpg
本堂は、祖師堂の後背にあり、祖師堂に比べて静かな佇まい。
堀ノ内妙法寺
祖師堂の北東奥にあるのが「本堂」で、三軌堂とも称され、主に檀家の方々の法要行事等が営まれます。「三軌」とは、如来の衣・座・室を表し、法華経を信じ説く人の三つの心構えを表しています。
正面に奉安されている「おそっさま」は、昔、出開帳といって多くの人々がお参りできるように他所に持ち出された祖師像です。左側に奉安されている立像は「旭ヶ森のおそっさま」で、清澄の旭ヶ森で朝日に向かい御題目を唱えた姿を現しています。
文政5(1819)年に建立された本堂は、絢爛さが目を引く祖師堂と対照的に、落ち着いたたたずまいをみせています。

それにしても、木魚と鐘と読経の音(声)が耳に快く聞こえて来ます。

« 2月命日 | トップページ | 堀之内妙法寺 »

季節・散歩」カテゴリの記事

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.cocolog-nifty.com/t/trackback/213007/57309206

この記事へのトラックバック一覧です: 堀之内のお祖師様:

« 2月命日 | トップページ | 堀之内妙法寺 »