メール
母からは、私と妹に宛てて、毎日携帯メールが届きます。
今日一日のこと、何があった、誰が来てくれた、どこに行って何をした・・、それから父の思い出等々・・。
田舎のありがたいところは、ご近所や知人が気にかけてくださり、励ましたり、食べる物などを持って来てくれたりして、母を盛り上げてくれます。
毎週末には、私と妹が帰省することも知っているので、その時は配慮して、家族水入らずにさせてくれます。
近くに住む従妹(母には姪)も、頻繁に様子を見に来てくれるそうで、人の心の温かさに感謝しています。
週末に帰省した時は、在京の従妹(姪)が「伯母さんのことが心配だから」と、電話してくれたと言って、ことのほか喜んでいました。
子どもや孫だけでなく、血の繋がった甥や姪の言葉は、母の大きな支えになっています。
「初春の候」を「春暖の候」に印刷し直した四十九日の案内葉書も、早速投函したようです。
母は、「これで良かったのか・・?」「これで良かったんだ・・!」と、背反する思いをいつも自らに問いかけながら、三七日を迎えたことでしょう。
「ありがとう」「思い残すことはない」「幸せだった」と、病床で感謝の言葉を残して逝った父を偲んでいる姿を想像すると・・・。
かくばかり 偽り多き世の中に ・・・ですね。