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2013年2月12日 (火)

指相撲

先日初披露された、師匠創作の「指相撲」の高座本。
指相撲指相撲
6代横綱「稲妻雷五郎」の出世譚を師匠が落語に仕立てたもの。
師匠は、「噺っ子連」の稽古に、毎月2回稲敷市に行っているのですが、ちょっとしたきっかけで、稲敷市出身の江戸時代の横綱稲妻雷五郎の存在を知ったそうです。
初代横綱から6代目横綱までの噺はありますが、雷五郎の噺がないことから、昨年から創作活動を開始し、稲敷市歴史民俗資料館などから雷五郎に関する資料を収集し、雷五郎が横綱として相撲の黄金時代を築いただけではなく、人間としても立派だったと知り、資料に推理や創作を加えて噺を完成させました。
「指相撲」は、貧乏な農家に生まれた雷五郎が、力士になり親孝行したいと、近くの仁王尊に願掛けした。
すると仁王の親指が抜け、雷五郎の元へ運ばれた。
雷五郎はこの指をお守りにして江戸に上がり、横綱にまで昇進して親孝行したという物語。
気がつくと、私は師匠が創作された噺を既に3題演らせていただきました。
いずれの噺でも共通しているのは、当然のことながら、まだ語りこまれ、練りこまれていませんから、かなり自由な台詞回しが出来ることが、とても楽しいのです。
まさに、噺の練り上げのプロセスに参加している気がするのです。
この「指相撲」には、きっと噺っ子連のメンバーの方々がチャレンジすることでしょう。

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