お前は「重い・暗い・長い」…
「あなたの噺はね、上手いんだけど暗いんだよ。聴いていて重たいんだよねぇ。」
・・学士会の懇親会の時に、落研の某大先輩に言われました。
「たまには、滑稽噺をやってみろよ。」と別の大先輩が。
それを聞いていた某先輩が待ってましたとばかりに、「そうそう、お客さんも乱志はまたか・・と、落語会全体も暗くなって引いて帰ってしまうんだよ。」とまあ覆い被さるようなきついコメント・・・。
「上手いんだけど」というのは、よくある否定的なことを言う接頭語のようなものですから、要は「重い・暗い・長い」ということです。
という訳で、学士会落語会の懇親会の後半は、立食パーティのテーブルに固まっていた先輩の方々から、文字通りの集中砲火を浴びるはめになってしまいました。
結局、私だけが一人悦に入っていただけで、そんなに(引いてしまうほど)評判が悪かったとは・・。
トホホ・・・、それぞれそんな感想をお持ちだったんですね・・・。
人情噺ですから、一種の重さ・暗さは、むしろ意識して演っていたのですが、面と向かって断定されると、さすがに堪えます。
とはいえ、先輩の声というのは、ありがたく受入れたいものです。
これがもし私の芸風や芸そのものの評価なら、この忠告を謙虚に受け止めて反省しないといけません。
人情噺ばかりに拘らず、他ジャンルを演ることも必要でしょう。
滑稽噺にチャレンジというのもひとつの選択肢ではあるでしょう。
「ワンパターンでつまらないから、OB落語会で人情噺はやるな」ということなら、次回の「お江戸あおば亭」以降、暫くは出演を遠慮した方がよいかもしれません。
「お客さまが引いてしまう」のなら、各自の負担でやっている自主公演で、他の出演者の方々にご迷惑をおかけすることになります。
「一番丁はずみ亭」も封印する必要があるでしょう。
そもそも、「有志でやりたい噺や諸芸を自由にやろう」というのが会の趣旨ですから、遠慮しながらならやるぐらいなら、私が参加する意味も希薄になります。
最近は、OB落語会への出演希望者も着実に増えて来て、7年前の麻雀亭駄楽師匠との約束は、ある程度実現できた感もありますから、OB落語会では、私はそろそろ裏方に徹するタイミングになったのかもしれません。
それで、一方で私は、やりたい人情噺が思い切って出来る場所を、新たに探した方が良いのかもしれません。
そういうことか・・・。「お前はもういいよ」・・そういうことか・・・。
物事、常に動いていますから、安住しないで、謙虚に敏感にそれに合わせていかないといけませんね。
(落語会というのは、一人でなく団体のバランスが大切・・・。)
勿論、本当に芸として暗くて重いなら、改めて師匠にもご指導いただいて、しっかり治して行こうと思いました。
今にみておれ・・。
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