「守」「破」「離」とは
先日のテレビで、先代の小さん師匠が仰っていた極意。
物事を習得する段階を三つにわけた「守破離」という言葉があります。
もともとは、江戸時代に川上不白が著した『不白筆記』で、茶道の修行段階の教えとして紹介されました。
以後、諸武芸の修行段階の説明にも使われています。
「守」とは、師匠の教えを正確かつ忠実に守り、物事の基本の作法・礼法・技法を身につける「学び」の段階をいいます。
「破」 とは、身につけた技や形をさらに洗練させ、自己の個性を創造する段階をいいます。
「離」とは、「守破」を前進させ、新しい独自の道を確立させる段階をいいます。
先輩(師匠)から第一段階の「守」をいかに身につけるかで、「破離」へと続く、その後の自己成長の土台の大きさが決まっていきます。
助言を喜んで受け入れていくことで、将来「離」に到達した時、自己をいっそう高めていくことができるのです。
思い通りにならない時こそ、それまで培った土台が、自己を助けてくれます。
自己を発展させる道に終わりはないのです。
・・・とさ。