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2013年1月22日 (火)

滑稽噺・・・

eye噺を大きく分けると、「滑稽噺」「人情噺」「芝居噺」「怪談噺」などになりますが、滑稽噺が圧倒的に多いでしょう。
大先輩から「たまには滑稽噺をやってみたら」という、きつうぅぅぅいコメントをいただきましたから、色々考えてみました。
滑稽噺をさらに細かく分類すると、居候、お店(たな)、廓、大名(武家)、隠居、長屋、粗忽、吝嗇(りんしょく)、酒呑み、旅、幇間、泥棒、与太郎、強情、動物などのように、登場人物や、噺の舞台によって様々に分けられますが・・・。
それぞれの概要と、噺の題目を見てみると・・・。

○滑稽噺
文字通り、面白可笑しい、抱腹絶倒、荒唐無稽といった噺。
言い方を変えれば、バカバカしい噺ということになるが、そのバカバカしさを楽しむもの。噺の筋立てや登場人物のものの言い方、やり取りなどがうまく合わさって、独特の可笑しさ、面白さが演出されています。
「バカバカしい」と言下に否定しては、身も蓋もないという。
●居候
居候すなわち食客のでてくる噺。
放蕩のあげくに家にいられなくなって、出入りの職人、鳶頭、船宿などに転がり込んで居候をきめこむ商家の若旦那の噺が多い。
結局はそこにもいられなくなって、様々な人生をたどる。
【湯屋番】、【船徳】、【紙屑屋】、【唐茄子屋政談】
●お店(たな)
商家を舞台とした噺。
大旦那、お内儀、若旦那、妾、番頭、丁稚、権助などが登場。
【百年目】【干物箱】【近日息子】【悋気の火の玉】【千両みかん】【崇徳院】【羽織の遊び】【花見小僧】【山崎屋】【喜撰小僧】
●廓(くるわ)
遊郭が舞台になる噺。
吉原、品川などの遊郭の世界を描きますが、現代では全く見られなくなったものだけに、その様子を伝える廓噺は貴重。
多くがしたたかな遊女にだまされる男たちの噺で、今の時代に通ずるものもあります。
【三枚起請】【星野屋】【品川心中】【五人回し】【明烏】【お見立て】【付き馬】【文違い】【お茶汲み】【坊主の遊び】【首ったけ】【木乃伊取り】【居残り佐平次】【突き落とし】【お直し】
●大名(武家)
大名、武士が題材になる噺。
出てくる武士は大名(殿様)、奉行、藩の重役、平侍、浪人などで、いずれも町人側から見た侍たちが描かれます。
侍の世界は堅苦しく、融通の利かないものに見えたのです。
特に、地方から出てきて江戸屋敷に詰める田舎侍たちは野暮の典型で、江戸っ子には相容れない対象だったのでしょう。
しかし、二本差しの侍は町人にとっては怖い存在で、それに逆らわないようにしながら、野暮侍を揶揄しようという・・・。
【目黒のさんま】【火焔太鼓】【たがや】【蔵前駕篭】【禁酒番屋】【二番煎じ】【石返し】【巌流島】【盃の殿様】【将棋の殿様】【蕎麦の殿様】【妾馬】【花見の仇討ち】【高田馬場】【棒鱈】【三味線栗毛】
●ご隠居
第一線を退いて悠々自適のご隠居を主人公とした噺。
【茶の湯】【笠碁】【道灌】【子ほめ】【十徳】【つる】【千早振る】
●長屋
おそらく噺の数では一番多いでしょう。
熊さん、八っつぁんを代表とする町人たちの噺。
長屋にいるいろんな個性の住人たちが起こすゴタゴタが筋立てになっています。
【三軒長屋】【お化け長屋】【大工調べ】【三方一両損】【言い訳座頭】【らくだ】【御慶】【小言幸兵衛】【饅頭こわい】【尻餅】【長屋の花見】【野ざらし】【御神酒徳利】【時そば】【うどんや】【酢豆腐】【あくび指南】【厩火事】【へっつい幽霊】【天災】【寝床】【堪忍袋】【反魂香】【黄金餅】
●粗忽者
粗忽な人間がふりまく笑い噺。
【粗忽長屋】【粗忽の使者】【粗忽の釘】【堀の内】
●吝嗇もの
ケチな人というのは、本人はいたって真面目に行動しているつもりでも、周囲から見ると滑稽なところがあります。
そんな人の陰で我慢を強いられる人がいて、さらに噺が面白くなって来ます。
【味噌蔵】【片棒】【あたま山】【しわい屋】【位牌屋】
●酒呑み
のん兵衛の噺。
【一人酒盛】【居酒屋】【ずっこけ】【親子酒】【替わり目】【猫の災難】【夢の酒】【寄合い酒】
●旅
江戸時代、庶民はよく旅をしたそうです。
お伊勢参りをはじめ上方めぐり、富士講など大勢の人間が街道を歩いて、その道中で起きる出来事が噺になっています。
【三人旅】【大山詣り】【宿屋の仇討ち】【三十石】【富士詣り】【野崎詣り】【七度狐】【うそつき村】
●幇間
東京には今でも数人実在するといわれる幇間。
落語では、いつもスポンサーの旦那のご機嫌を伺い、「しくじっちゃァ、いけない」と、涙ぐましい努力をするが、必ずしも報われないという男芸者ならではの哀歓を描いた噺が中心で、あまり立派な仕事をした人物は出てきません。
【愛宕山】【鰻の幇間】【つるつる】【幇間腹】【富久】
●泥棒
いつの世にもいる泥棒・盗ッ人の類は、今も変わりません。
噺の中の泥棒は一流ではなく、必ず失敗するので、「悪」を帳消しにした活躍をしています。
【穴泥】【碁泥】【転宅】【夏泥】【つづら泥】【締め込み】【釜泥】【だくだく】【へっつい盗ッ人】【お血脈】【置き泥】【花色木綿】
●与太郎
愚かしい与太郎が主人公の噺。
【道具屋】【ろくろっ首】【錦の袈裟】【孝行糖】【牛ほめ】
●強情
熱い湯や灸を我慢したり、屁理屈を並び立てて自説を曲げないなど、強情な人間を描いた噺。
【強情灸】【やかん】【浮世根問い】
●動物
動物が主役の噺。
【王子の狐】【狸賽】【犬の目】【権兵衛狸】【化物使い】【元犬】

やいやい、落研OBの先輩の野郎ど・・・さん。
何ょお?「滑稽噺」をやれだぁぁぁ・・・?
面白れぇぇ、やってやろうじゃぁねぇか。
こちとら、「全日本学生落語名人位決定戦」の時も、初めて師匠の前でやったの時も、ネタは正真正銘の「滑稽噺」だったんでぇ。
今に見てろよ・・・。
だけど・・、いずれはと覚悟はしていたとはいえ、やりたい噺が自由にやれないというのも辛い・・・。

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