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2013年1月13日 (日)

はなし塚

foot上野駅のパンダ橋を渡ったところで、陽気も良いし、もう少し歩いてみようということで、それではというので、田原町まで行きました。
考えてみれば、「浅草ことぶ季亭」の近くなんです。
日蓮宗長瀧山本法寺。
はなし塚
「はなし塚」があるお寺です。
地下鉄「田原町」の駅を上がってすぐのところ。
こじんまりとしたお寺でした。
はなし塚
この塚が建立された昭和十六年十月、当時国は太平洋戦争へと向かう戦時下にあり、各種芸能団体は、演題種目に自粛を強いられていた。
落語会では、演題を甲乙丙丁に分類し、丁種には時局に合わないものとして花柳界、妾に関する噺、郭噺など五十三種を選び、禁演落語として自粛の姿勢を示した。
この中には江戸文芸の名作といわれた「明烏(あけがらす)」「五人廻し」「木乃伊取(みいらとり」等を含み、高座から聴かれなくなった。
「はなし塚」は、これら名作と落語界先輩の霊を弔うため、当時の講談落語協会、小咄を作る会、落語講談家一同、落語定席席主が建立したもので、塚には禁演となった落語の台本などが納められた。
戦後、昭和二十一年九月、塚の前で禁演落語復活祭が行われた。
塚には今まで納められているものに替えて、戦時中の台本などが納められている。

はなし塚
かなり大きくて立派な石碑です。
とりあえず、歴史の一端を見たということで、手を合わせました。
はなし塚
今考えると、嘘のような話ですが、それほど昔ではない時まで、日本も自由の国ではなかったんですね。
禁演とされた53題と発起人が下の表です。

 納められた53種の演題 発起人氏名

 1  明烏
 2  粟餅
 3  磯の鮑
 4  居残り佐平次
 5  お茶汲み
 6  お見立て
 7  親子茶屋
 8  首ったけ
 9  廓大学
  10 五人廻し
 11 子別れ
 12 三助の遊び
 13 三人片輪
  14 三人息子
  15 三枚起請
  16 品川心中
  17 お祓い
 18 高尾
  19 辰巳の辻占
  20 付き馬
  21 突落し
 22 搗屋無間
  23 つるつる
 24 とんちき
 25 二階ぞめき
 26 錦の袈裟
  27 にせきん
 28 白銅
  29 ひねりや
 30 文違い
 31 坊主の遊び
 32 万歳の遊び
 33 木乃伊取り
 34 山崎屋
  35 よかちょろ
 36 六尺棒
  37 権助提灯
  38 一つ穴
  39 星野屋
  40 悋気の独楽
  41 城木屋
  42 引越の夢
  43 包丁
  44 氏子中
  45 紙入
  46 駒長
  47 葛の間男
  48 蛙茶番
  49 疝気の虫
  50 不動坊
  51 宮戸川
  52 目薬
  53 後生鰻

六代目  一龍齋 貞山
八世    桂    文治
四代目  柳家   小さん
六世    桂    文楽
六代目  古今亭志ん生
二代目  三遊亭 円歌
六代目  三遊亭 円生
五代目  蝶花樓 馬楽
初代    桂    小南
六代目  柳亭  芝楽
四代目  立川  談志
五代目  三遊亭 金馬
三代目  三遊亭 円遊
初代    柳家 金語樓
四代目  春風亭 柳橋
五代目  柳亭   左楽
初代    桂   小文治
七代目  林家   小蔵
初代    春風亭 柳好
二代目  三升   紋彌
三代目  昔々亭 桃太郎
六代目  古今亭 今輔
六代目  春風亭 小柳枝
六代目  三笑亭 可楽
二代目  大島   伯鶴
初代    神田   山陽
四代目  小金井 蘆州
五代目  神田   伯龍
八代目  入船亭 扇橋
四谷      喜よし
新宿       末廣亭
上野       鈴本亭
東寶名人会 林 暁 紅
落語研究會 今村 信雄
題字揮毫   長井 金升
建設委員   野村無名庵
         鈴木凸太
石工      南澤仙吉

久しぶりの散歩でした。

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