占い八百屋
三遊亭では「御神酒徳利」と言う演目です。
今から5年近く前ですから、権太楼師匠も若い!
さん喬師匠を聴いたら、権太楼師匠も聴かなくては・・・。
八百屋が御用聞きに来たが、女中が大掃除で忙しいので存在な口をきいたのに腹を立て、そばにあった徳利を水瓶の中に隠してしまった。
それが家宝の徳利だったので大騒ぎになると、八百屋の方でも今更自分が隠したとは言えない。
占いが出来ると嘘を言って、「女中のふるまいに神様が腹を立て、水瓶の中に隠したのだ」と言って徳利を見つけた。
泊まり合わせた鴻池の番頭がこれを聞いて、お嬢様の病気を見てくれるよう頼み、八百屋は大阪まで出掛けることになる。
神奈川まで来ると、客の財布が無くなり、宿の主人に疑いが掛かって困っているという。
さっそく八百屋の先生が占いを頼まれたものの、これは占える訳もなく、夜逃げの準備をして夜が更けるのを待っている。
すると、財布を盗んだ女中が、江戸から占いの名人が来たと聞いて、自首して来た。
八百屋は女中を助け、神様がお隠しになったのだということにして、財布を見付け出した。
さあ翌日になると、「紛失したものがあるから占ってくれ」という近所の人が押し寄せて、宿の表まで行列が出来る始末。
仕方なく八百屋先生を起こしに行った番頭があわてて戻ってきた。
「大変です。今度は先生が紛失しました」
「今度は先生が紛失いたしました」というオチです。
ボーッとしながら贅沢な時間。
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