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2012年12月 6日 (木)

円朝全集

岩波書店から、三遊亭圓朝の全集が刊行されました。
円朝の全集はこれまで二度編まれ、二十世紀に「読む円朝」の魅力を伝えてきました。
最初の春陽堂版全集は、机辺に書物を置かなかった太宰治が座右の書としたことで知られています。
井上ひさしが一度手放した全集を古書展で買い直したところ、十年前に自分が売ったものだったという「円朝全集が化けて出た」話も、日本語の豊かなストーリー・テラーたちの水脈について物語るエピソードです.

http://www.iwanami.co.jp/topics/index_i.html
円朝全集
読者をつかんで離さない波瀾万丈の筋立て。
江戸・明治の生態風俗を刻印した細部、方言や俗語を交える生き生きとした会話。
今なお滅法面白い円朝の物語を、速記術が写し取った当時の文体のまま、初めて再現する決定版全集。
芳年や年方ら名だたる絵師たちの挿絵もすべて収め、新収の口演作品や資料も多数。
注解付。

■第一巻
   怪談牡丹燈籠
   塩原多助一代記
   鏡ヶ池操松影(江島屋騒動)
■第二巻
   英国孝子ジヨージ・スミスの伝
   安中草三の伝 後開榛名の梅が香
■第三巻
   業平文治漂流奇談
   松の操美人の生埋
   蝦夷錦古郷之家土産
■第四巻
   欧州小説黄薔薇
   鶴殺疾刃包刀
   月謡荻江一節(一名荻江の伝)
■第五巻
   敵討札所の霊験
   真景累ヶ淵
■第六巻
   怪談乳房榎
   緑林門松竹
   操競女学校
■第七巻
   粟田口霑笛竹
   文七元結
   福禄寿
■第八巻
   熱海土産温泉利書
   霧隠伊香保湯煙
   松と藤芸妓の替紋
■第九巻
   荻の若葉
   雨夜の引窓
   菊模様皿山奇談
■第十巻
   名人競(錦の舞衣)
   八景隅田川
   政談月の鏡
   名人長二
■第十一巻
   蝦夷訛
   日蓮大士道徳話
   雨後の残月
   応文一雅伝
   離魂病(根岸お行の松 因果塚の由来)
■第十二巻
   火中の蓮華
   谷文晁の伝
   闇夜の梅(穴釣三次)
   奴勝山
   塩原多助後日譚
   怪談阿三の森
   心中時雨傘
■第十三巻
   〈落語・小咄・三題咄〉
    心眼、縁きり榎、にゅう、畳水練、明治の疑獄、黄金餅、
     星野屋、初商法、堀の青柳 ほか
■第十四巻
      〈弟子による口演〉
        塩原の怨霊、後の業平文治、烈婦お不二、小雀長吉
   (双蝶々)、鰍沢、死神 ほか
■第十五巻
      〈各種資料〉
        速記以前の文語文作品、紀行文、点取、草稿、談話、俳句、
        都々逸、書簡
・・・・
どうしよう・・・、欲しい気もするんです。

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