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2012年11月 1日 (木)

体力と健康

eyeglass師匠が「歳を取って、声が出なくなって来た」と仰います。
いえいえ、同年輩の噺家さんと比べたら、師匠の声は通るし、しっかりしていると、掛け値なしに思いますが、「もう長い噺は限界かなぁ」なんて。
経年劣化、勤続疲労、老化減少は仕方のないところでしょうが…。
権太楼師匠が、高座で半月板を損傷したというのも、永年の膝への負担からでしょう。
師匠との雑談の中で、入門当時から自他ともに認めるライバルの「柳家小三治」師匠が、若い頃からの持病で、多数の薬を飲んでいるテレビ映像の話題になり、心配しながらも、「あいつは偉い。若い頃からずっと持病に耐えながら、高座を続けて。今は落語協会の会長までも。あたしにはとても真似が出来ないよ。」と、大変気遣っていたのが印象的でした。
私が、「師匠、それを思うと、圓生師匠は本当にお元気でしたね。」と言うと「うん、うちの師匠は元気だった。でも、"あれ"で無理しちゃったから、寿命が縮まってしまった…。」と。
あの落語協会分裂騒動の真ん中で、78歳のご老体に鞭打って、体調不良をもおして頑張って、習志野で急逝した時は、肺には多量の水が溜まってしまっていたそうです。
「もっと早く治療していればねぇぇ・・」
とても残念そうに仰るのが印象的でした。
色々語る向きもありますが、圓生師匠にとっては、文字通り命を賭けた闘いだったのでしょう。
本当に、もっともっとお元気でいて欲しかった。

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